7/20【106日目】→知床峠・野付半島・北方領土→道の駅スワン44ねむろ

2016:日本一周バイク旅

朝は6時起床。
夜は静かだし、屋根大きいし、お風呂併設で雨沈没出来るし、北海道にしては珍しくゴミ箱があるし、
建物内のトイレは綺麗だし、小さいけど産直で野菜も少し売ってるし。
この道の駅・パパスランドさっつるは、私の中で道の駅ランキング・ベスト3には入るくらい良い道の駅だ。
あえて難をあげるとしたら、屋外トイレが少し変な臭いするくらいか。
でも標準的に見て屋外トイレも綺麗だけどね。

予報では曇りだったのに、起きたら朝から雨。
…今日は動くつもりなんだけど(;´Д`)
とりあえず朝食。

今日はテント写真も朝食写真も撮り忘れていた。
紅しょうがのチクワ揚げと大葉でホットサンド。
大葉入れすぎてしまった。2枚程度でよかったみたい。

同じ地元ナンバーの人に声をかけられしばし談笑するも、雨に降られて解散。
相当昆布に詳しい人でした。
採れる月で昆布の質が違うらしく、おでん用やら色々あるみたい。
息子さんが競馬の調教師で、給与が完全出来高制らしく、
契約しても勝たなかったら収入無いんだって。
今はネットで好き放題書かれたりするから、なおさら精神的に大変みたいだ。

それから、私のブログご存じの方に声をかけてもらったりして、
全く初めてで想定してなかったので、気の利いた事なにも言えず、ちょっと後悔。


↑24さんがさくらんぼ食べたいと買ってきたので、少しもらう。

なかなか雨が止まないので、建物の中に避難し窓ガラス越しに外の様子を伺う。
9時に出発しようと思ってたのに、その後も霧雨のような雨が降ったりやんだり。


↑うーん…。雨予報じゃないし、やみそうなんだけどなぁ。

結局出発出来たのは10時半。
休息日として今日も風呂沈没の24さんに見送られ、目指すは知床峠!


↑北海道は給油のノズルが短い事があるんだけど(銀色の部分)、寒冷地だからなのかな?

斜里から知床にかけて、徐々に霧が出てくる。
空を見上げても、明らかに進行方向が暗い。


↑12時、オシンコシンの滝

中山のおじさんの写真をリスペクトして同じ構図で撮りたかったものの、
真顔で何回自撮りしてもうまく撮れなかったので諦める。

霧で何も見えませ~ん、寒い!(真顔)」←24さんと私の間でめっちゃ流行った。


↑知床まで来ると「ヒグマ注意!」じゃないんですよね。

ヒグマは身体が大きいので、人間に対する恐怖心ってあんまりないんだって。絶対勝てる自信があるから。
だから余程の事がなければ襲ってきたりもしないし、距離があればクマの方が離れていく。気持ちに余裕があるんですね。
お互い接触しない距離を守ってればよかったんだけど、
意外と大人しいヒグマに、人間が面白がって餌をあげるから「餌をくれる」と思いこんだヒグマが人間に近付く。
クマは食べ物に対する執着が強くて、一度餌をもらうとしっかり記憶して繰り返すようになるんだって。
ヒグマに慣れてない観光客が大騒ぎして、クマを攻撃する。ヒグマも驚いて反撃する。
それでクマに襲われるっていう事件が起きてしまうらしい。

だから、最初からヒグマが人間に近付かないように、
餌をやらないようにしようっていうのが、知床羅臼の考え方なんです。
クマが怖い、危険っていう看板が多い他地域に比べて、クマを守ろうとしている看板なんですね。


↑知床五湖に向かいます。

肝心の知床五湖、駐車場が200円と有料なの知らず。
払ったところでこの霧じゃあなと思ったので、駐車場内でUターンさせてもらってトンボ帰り。

それにしても、いつ熊が出てもおかしくない雰囲気あるなぁこの辺り。
知床峠を通って羅臼に向かいましょう。


↑進むに従い霧が濃くなる。


↑到着。意外と可愛いフォントですね。


↑なにも見えない。

雨も酷くなってきたので散策もそこそこに羅臼側へ降りる。
知床~峠にかけて、結構ライダーに話しかけられたけど、
だいたい何年越し何回目の知床峠で、やっぱり今年も霧で何も見えなかったって人ばっかりだった。
3年通ってもまた霧だったというご夫婦は、来年もまた来るつもりみたいだった。

それもそのはず、羅臼側に抜けると、急に視界が晴れて青空が見える。
振り返ると羅臼岳や知床連山だけすっぽりと雲を被っていて見えない。
真っ白の雲が山頂に引っ掛かって動けなくなってるみたいだ。

お腹が空いたので、値段設定が高いが道の駅のレストランでご飯。


↑黒ハモ丼(1100)

米が美味しくなかった。
ハモは結構ぶよんぶよんとしていた。

後ろを振り返ると知床連山は雲の中だが、進行方向の空は晴れている。
レインコートを片付けたら14時出発。


↑北方領土資料館(入館無料)

実はよくわかってない北方領土、無料の資料館で勉強します。
市営なのかな?管理のおばちゃんが「ゆっくり見て行ってね」って笑顔で迎えてくれた。


↑なんか向きがおかしいけれど…

択捉島が鳥取県と同じくらいってのが、ひどい。総面積が四国の1/4て。


↑北方領土、返せー!

ここ海岸線、左手の海上に大きな島が見えるんだけど、それが北方領土のひとつ国後島。
頂上は雲に隠れて見えないけれど、爺爺岳(ちゃちゃだけ)という大きな山を持つ立派な島なんですって。
ここから24kmって、北海道ペースなら30分で余裕で到着してしまう距離。
日本の領土なのに、自由に行き来ができない島。


↑肉眼で見える、国後島。


↑爺爺(チャチャ)岳は雲の中で見えませんでした。


↑北方領土、返せー!

増える「返せ」看板を目に留めながら、野付半島へ向かう。


↑16時半には到着。ちなみにネイチャーセンターは17時まで。

トドワラまでは片道1.3km、歩いて30分らしい。
往復したら17時半か。
今日の宿営地に不安が残るものの、ここは来たかった場所だし行きましょう。

枯れ木が立ち並ぶこの世の終わりの世界を想像していたんですが、
今は植物に代替わりが進んでて、普通に、なんていうか、海岸公園って感じでした。
前に見た写真が何年か前のものだったので、だいぶ様変わりしてて思っていた場所ではなかったけれど、
これも自然界における自然の流れなのかなと思えば、それもまた趣があるというものです。


↑「枯木群の腐朽が進み塩湿地植物群落に置き換えられつつあるのも自然の生み出す大きな流れなのでしょう」

そういう事らしいです。


↑時間も時間だからか、誰もいない。


↑遊歩道狭いのに結構風が強い。手すりも無いので気を付けて歩く。


↑近くまでは行けないので、遊歩道からズームで撮るくらいしかできない。


↑もしゃもしゃ。

お花の写真を撮ったりしてぶらぶら戻ったら、駐車場にキタキツネが。
北海道走ってる最中に結構見るので、今さらもう珍しくもなんとも無い。
野良猫と同じレベルでキタキツネいるんだもん。


↑国後島はやっぱり見えない。

肉眼だともう少しシルエットがわかって、
羅臼山の頂上もうっすら見えたんだけど、写真だと全然残らないね。
ちなみに羅臼岳と羅臼山は別物です。


↑こちらも見学、トドワラじゃないほう、ナラワラ。


↑こちらの方が枯木群って感じがしたかな。


↑来た道を戻る。日が傾いてきたので目の前に太陽が。眩しい。

それにしても北海道は、視界に入ってくる空の割合が多い。8割くらい空じゃないだろうか。
この感覚は北海道来ないとわからないと思う。なんかね、ほとんど空なの。

さて、急がないと。
国道244、なにも無いところをひたすら南下。
本当になにも無い。富士山の西側の樹海ルートみたいな。
コンビニもガソスタも無いし、当然信号も無い道を30kmほど走る。
やっと集落に入ったと思ったら再び何も無い道。


↑18時、道の駅・おだいどう

駐車場と情報センターみたいな小さな建物があるだけ。
屋根も無いし野宿は快適にできそうじゃないなぁ。

長岡の車中泊マキちゃんが、根室にいると連絡が入っているので、そっち目指すか。
あと70kmばかりあるけれど、北海道感覚なら1時間くらいだろう。

日が落ちて真っ暗になった中、セイコマに立ち寄る。夕ご飯作る気しないので、なにか買おうと思ってね…。
単調棒読みで機械のような接客をするおばちゃんに、
あなた、男みたいな凛々しい顔してるのね」と言われて、相手が人間だった事に驚く。笑。
入店してから会計するまで男だと思われていた模様。
うーん…複雑な心境。

日が沈んでしまって、19時半に道の駅・スワン44ねむろに到着。
すでにライダーやチャリダーが3人程、屋根下にテントを張っていた。
場所探しの偵察で近付き、立ってる人に声をかけたらまさかのマキちゃん!紛らわしい!笑

私が根室行くというメールを送っておいたので、テントの様子を見に来ていたみたい。
積もる話はあるものの、暗いし遅いので明日にしようと、設営終えたら21時過ぎには就寝。
私本当にすぐ眠い。


↑とりあえずこれ飲んだ。ほぼガラナです。

【記録】
走行距離:275km
歩数:9,122歩
【支出】計3,138円
ガソリン:726(6.05L)
食費:1,548

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片手鍋でひとり旅

コメント

  1. SA より:

    道の駅の名前は"おだいとう"ですよw
    ちなみに野付半島のお花は、順にエゾカワラマツバ、ハマフウロ、シロツメクサ、ムラサキツメクサ、チシマアザミ(咲きかけ)かと思われ
    知床峠は晴れてる方がレアなので仕方ないですね
    根室の道の駅、屋根の下は入口付近だけだった記憶が。ずいぶん手狭だったのでは?

  2. なないろ珊瑚 より:

    トドワラ・・・約37年前に行きました。様変わりしてますが、とても懐かしかったです。
    お忙しいご様子ですが、寒さが日増しに厳しくなってきますので、お身体に気をつけて下さいね^^

  3. りょーすけ より:

    いいじゃ~ないですか、
    アネさんは整った綺麗な顔立ちというんですよ。
    僕なんて昨日の天草の崎津天主堂の資料館をおばあちゃんに勧められた時ですよ
    『あなた!そこの資料館、あっ…イングリッシュ…スピーク…ガイドさん、中に、タダで』
    っていやどう見えとんよって話ですよ(^ω^#
    他にもサーファーですか?とか
    レゲェ好きでしょ?とか
    クスリやってますか?とか
    そんなんでもうツッコミもお座なりですよ 涙

  4. しょ より:

    >SAさん
    直しました!ありがとうございます…!お恥ずかしい(( ;゚Д゚))
    シロツメクサでしたか~、サイズが大きいので違うのかと思っちゃいました。
    ムラサキツメクサも可愛いお花でした。
    根室は廊下のような屋根下でしたね~、案外広々でしたよ´ω`)ノ
    >なないろ珊瑚さん
    30年以上前だとだいぶ変わってそうですね。
    この土地は変化し続ける土地で、それこそ自然だ!って感じだったので、
    この時見た景色はたぶん二度と見る事はできない貴重なものだったと思っております。
    お心遣い感謝します!なないろさんもお風邪など召されませぬよう…!
    >りょーさん
    短髪だった時に女子更衣室入っておばちゃんにめっちゃ怒られた記憶あるのでやめてください。笑
    あれ?りょーさんご出身は海の向こうですよね?日本語おじょうずですこと!