早朝の電話で一度起こされたものの、予定通り5時半起床。
顔を洗ったら、昨日下見したハセガワストアへ歩いて向かう。
比較的晴れ間が見えていたものの、
戻ってくる頃には雨が降りそうな怪しい雲行き。予報は晴れなんだけどなぁ…。
函館山も全然見えない。
注文方法にちょっと戸惑うものの、
若い女の子店員が冷静にオーダーさばいてくれたよ!
↑赤いパックのはちみつ黒酢が好きなので久しぶりに発見して嬉しい。美味い。
↑やきとり弁当(小) (455)
ネズさんいわく、私なら中か大もいけるだろうとの事ですが、
朝食だし、米だけ食べたいタイプじゃないので小で十分。
やきとりと言っても鶏ではなく豚串です。ややこしい!
正しい食べ方は、蓋で押さえながら串を抜くらしい。
↑ネズさんの実演を真剣に見て…
実際に串を抜いてみたら、具が片方にぐちゃぁって寄ってしまったので、写真はありません。
ご飯までたれがしっかり絡んで美味しく頂きました。ご馳走様でした(*´ェ`*)
でもまぁやっぱりラッキーピエロの一択ですけどね!(・∀・)
朝食を済ませたら、機器類を充電しながら記録作業。
最近は夜酒飲んでるから、記録終わる前に眠くて寝ちゃうんだよねぇ…。
ちょっとずつ遅れが出てきたので、今こそチャンスとガツガツ作業。
と、ここでマキちゃんから電話。
「なになに、どうしたん~?」
「いや、今日フェリー乗るんでしょ?お見送り行けないからせめて電話でって思って」
「なッ…マキちゃん…!!愛してる~~゚゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚」
なんてマメな人なんだ。ありがたい、嬉しい事だ。
お互い気を付けて旅を続けようと声を掛け合う。
↑朝便に変更したので8時半に受付を済ませ、バイクを待機場所に移動する。
↑写真撮ってもらった。自分が写ってる写真って貴重(*´ェ`*)
サロマ湖で会った逆輸入カブの人に再び会う。
髪切ってさっぱり!若返ってる!笑
時刻となり、ネズさんに見送られてフェリーが出発。
↑部分的に快晴!
↑函館山が遠ざかる。
↑さらば!北海道!
遠ざかる北海道を堪能したら、行きと同じくレディースルームの一角で充電しながら仮眠。
今日はちびっこがいて賑やかでした。楽しそうだなぁ。
↑乗船したバイクは5台くらいかな?
↑結構キツキツに詰めるよう言われたので、精一杯詰めたらこの至近距離である。
乗せる時はこの隙間から出られたのに、降りる時には隙間に入れなくなりまして、
仕方ないので右側から無理矢理またがる。
またがった状態でバックしたのでスムーズに向きを変えられまして、11時に本州上陸。
1カ月ぶりの「ただいま内地!(*´∀`*)」
行きにお世話になったスーパーで荷物を整える。
↑源たれが安かったので(188)お土産に購入!
北海道は晴れてたけど、青森の大間についたらまた微妙な天気。
でもさすがに雨は無いだろうと、晴れ装備のまま出発。
一度大間崎キャンプ場に寄る。
ふみやんが今朝までいたはずだけど、さすがにもう出発してるか。
万が一を考えて一応見にきたものの、やっぱり見当たらないので止まらず素通り。
海岸線を走って恐山へ向かう。
今度はあまり嫌な気もしないので、山の中の小さなカーブをぐりぐり走っていく。
霧も出てるし、時々ポツポツ降ってくるし、でもレインコートを着るまででもない。
↑13時、恐山到着。入山料500円なり。
うーん、着いたらやっぱり嫌な感じだ。
意外と観光客は多いものの、立ちこめる硫黄の香りと、
至るところに刺さっている風車の回るサーっという音、カラスの鳴き声…
なんだか気が重い。
パワースポットの鞍馬山はもっとエネルギッシュな力を感じるけれど、
恐山はそれとは別物、なにか重苦しい空気が漂っている気がする。
というか単純に硫黄の香りが苦手なだけかな…(;´Д`)
賽の河原歩いてたら徐々に息苦しさを感じる。きぶんわるい。
早く立ち去りたいんだけど足が重くて進まない。
↑この外国人、普通に湖撮ってた。確かに湖が青くて透明感あって綺麗なんだわ。
早く外に出たい一心でお風呂は素通り、総門の外のベンチでしばらく休憩。
↑「ANT.OUT」ずっと圏外だった。でも他の観光客は普通に電話してたりで、なんだかそれも不気味で。
多少落ち着いたところで、トイレもお土産物屋に寄らずに、バイクを始動して出発。
はー、しんどかった。
走ってると急速に気分が回復、そのまま尻屋崎へ向かう。
むつ市から北東に向かって走る県道6号、素晴らしく快走ロード!
森の中を走り、風車が立ち並び、海岸線に出たら廃墟マニア喜びそうな工場の横を通り、そしてこの景色である。
↑灯台も白く高く、堂々とした姿で、青い空に映えるねぇ。
少し歩いた先に車が路駐しまくっている。
↑何かと思えば、たくさんの馬が!
寒立馬という馬が放牧されているらしい。
都井岬のような野生では無いので、結構太っててガタイは良い。足も太い。
人間に対して警戒心も無さそうだ。
至近距離に近づいてもなんの反応も無し。
ただ馬が大きいので、こっちがビビって近づけないですが。笑
↑「放牧場にダニがおりますので、ご注意下さい」気付くの遅かった…!!この後、数日苦しめられる(( ;゚Д゚))
同じルートは嫌なので、山の中をつっきる県道248と国道338経由で道の駅・よこはまに向かう。
一か月くらい前に来た場所だね!(・∀・)
折り返して来たんだなァと実感。
道の駅についたら、時間まで記録作業。
産直でニンジンが安かったのでつい購入。
↑あと北海道でハマったカンロ、マウリという名前で販売してた。安い。買う。
↑車中泊のおっちゃんに一本もらう。
ライダーが1人、自転車乗りが1人か。
ここはBGMが結構ノリノリなので、気分よく日記を書いていたら
さっきとは別の車中泊のおじさまに声をかけられる。
↑飲めるなら一本あげるよとビールいただく。ありがたい!
もらったついでに隣に移動、なんだかんだでワインも出てくる。
茅ヶ崎から来たというおじさまは結構飲む人だった。
月末に定年退職する予定で、今は有給消化中らしい(注* 現在8月初旬)
北海道を2週間程まわってたものの、退職時に一度顔を出さないといけないので、
これからゆっくり南下して帰宅するという。
大手の技術職から、英会話の営業やら苦情窓口などの対人業務へと、
理系文系様々な仕事をされていたそうで、非常に落ち着いた印象を受けるおじさまでした。
さすが苦情処理係。、
苦情がこじれると最終的におじさまが対応していたという。
相手が何に対して怒っていて、何を求めているのか、
どこが妥協点としてお互い着地出来るか考えて提案する事は、
大変だけど結構面白いと言ってて、本当に頭があがらないわ。
「今までの旅で何が一番よかった?」ざっくりした質問を投げ掛けられ、改めて考える。
うーん、道で言ったらしまなみ海道、オロロンラインはベスト3には入るかなぁ。
でもこの旅で何がよかったかとしみじみ思うのは、
【すごい景色を見た】とか【普段できない事をした】とかよりも、【どんな出会いがあったか】な気がする。
一ヶ所に留まらない放浪の毎日なので、
出会う人って、本当にそのタイミングでそこにいなければ会えなかった人なんだ。
それってすごい奇跡的な事じゃないだろうか。
もし、トイレ休憩していなければ、
もし、道を間違えてUターンしていなければ、
もし、レインコートを着るために路肩に停めなければ。
そしたら、もっと早く道の駅に着いていたかもしれないし、
もっと先の道の駅に向かっていたかもしれないし、
時間があるからと他の事をしていて、ここにはいなかったかもしれない。
そしたらこの人とは会えなかったんだと思うと、
旅で起きるすべての出会いって、すべてが特別な、二度とない事なんだと思うようになった。
そうなると、色々嫌な事があっても、
あれが無ければこの人には出会えなかったとか、
あそこで停滞していたからこそ、今この出会いがあったとか、
考えたらすべてが良い事に繋がっていく。
雨に降られて動けなくても、
道を間違えたり、渋滞してて思ったように進めなくても、
以前は「あーくそ」って思ってた事が、
今は「これから起きる何かの為に、ここで時間調整しろって事なんだな」って、
心穏やかに過ごしていられるようになった気がする。
そして自分がいかに幸せかって事を実感した。
幸せっていうか、
これだけたくさんの良い人達に気に掛けてもらって、声を掛けてもらって、
今まで全然気にもしていなかったことだけれど、それがどれだけ奇跡の上に成り立っている事なのかって、考えたら、
こうして毎日楽しい、嬉しい、面白い、そう思える事ってすごい事なんだって思ったんだ。
世の中の人全てが良い人だとはもちろん言えないけれど、
皆自分の為に一生懸命生きている事は確かで、
その利害や価値観が一致しなければ敵対する事もあるけれど、
基本的には人間は皆一生懸命生きてる真面目な生き物なんだ。
だから、敵対したり、嫌な人だと思う前に、
相手がどんな考えでどんな風に感じてその行動に出たのか、そこを考えるとケンカにはならないというか。
同時に、なんで自分がイラっとしたのか、悲しく思ったのかを細かく分析するようになって、
売り言葉に買い言葉をしなくなったというか、
あの人のあれはこういう理由で嫌だけどこう受け止めれば私の中で処理できるとか、
こっちの部分は素晴らしいし尊敬すべきだとか思うようになった。
だからあんまりイラっとしたり、悲しくなったりしなくて、気持ちが穏やかに安定したというか。
あんまりうまく表現出来ないけれど、
人生観が変わるくらいの大きな変化が、私の中では確かにあったと言っていい。
そんな事を、うまく説明できたかわからないけれど喋った。
おじさまは納得したように微笑んでくれた。
さて、その後は、コップが空く前にワインを注がれ、
結構飲んだのかな、飲んだんだろうな。
適度にご機嫌な状態で、21時に解散する。2時間以上飲んでたのか…。
【記録】
走行距離:165km
歩数:15,339歩
【支出】計2,201円(+フェリー代4,700)
ガソリン:給油なし
食費:1,073
コメント
ついに北の大地編が終わってしまいましたね。
いつかは行って見たいです。
今までの旅での1番良かったことの答えを聞いてとても心に響きました。
あと、30日ほど頑張って下さい!楽しみにしてます♪
無事に北海道終わりましたかー、お疲れさまです
恐山はお気に召さなかったようですね、俺などは入る前からダメ観光地の気配がプンプンして(立山や白山みたいな真っ当な霊山信仰とは空気が違ってて)、そもそも有料だったしで無視したけど正解だったかと思いましたw
自分は旅の中でスケジュールがこなせなくなった時に"天啓"など書いてるけど、ほとんど悔し紛れの捨て台詞なんですなあ。不運なことをポジティブに捉えられるとは素敵です、というかそんな考え方に及んだことありません
男だと気にもしないような大変な思いも一杯したと思います
とはいえ、それもしょうこさんの人徳ではないかと思うのですよ(たぶん伊吹のあのときは、先に声かけてこなかったら無視してたかも知れないし…)。歯車が一日ズレても、それはそれで素敵な旅にもなったんじゃないかと。たらればだけどそれでも出会える人には出会えてたりしてね
残りの人生に大きなプラスになりますよう
恐山、こんなにも雰囲気が変わるのですね。
僕らが行ったときは晴天でとても穏やかな空気で満ちていました。
重苦しい空気の恐山も体験してみたいところですが、たっきーさんの感想を聞く限り少し怖いのでやめておきましょう。
更新頑張ってください(笑)
>すかいさん
北の大地は長かったです。
元々1カ月は滞在する予定ではありましたが、
走っても走っても、途方も無い距離感で、
夏休み1週間で回る人ってどんだけ走ってるんだ…Σ(゚Д゚;) て感じです。
自走するにはとかく気持ちの良い場所ですし、
全国の色々な方に出会えるので旅するにはおススメですよ~。
>SAさん
恐山はなんででしょうねぇ…硫黄の香りが苦手なので、臭いでやられた感は十二分にあります;
なんだかすごく褒めて頂いてるような気がしますありがとうございます。
ポジティブに捉えられたらいいなという、全然まだ理想の話で、
仕事したらやっぱりイライラする事も多いし、
我が強くて攻撃的なので、すぐ人と揉めますし。
旅から戻ったら「綺麗ごと言ってる余裕無いわ!」っていうのも事実ですし。笑
同じ空間にいても話しかけるか無視するか、そこでも分岐点があって、
全てが上手く働かないと出会いにはならないんですよね。
SAさんと会えたのは色々な偶然が重なってですけど、
きっと何か縁があったのではないかなと勝手に思っています(*´ェ`*)
>ヘリ君
なんかでも気分悪がってたの私だけっぽかったよ。
普通にキャッキャしてるカップルもいたし、
写真撮りまくる外人の方もいたし、
絶対あれコスプレやん!って撮影会してる集団もいましたわ。
ありがとう、頑張ります!お互いね!(・∀・)