改めまして、東海道五十三次 通し歩き お疲れさまでした。
旧東海道について詳しい歴史背景の勉強もせず、ルートだけ調べて歩き始めましたが、
宿場町から得られた知識と、歩いた実感に基づく理解は想像以上に多かった。
電車、バイク、自転車と移動手段があるのに、あえて歩きという選択肢をとったのは良かったと思う。
一里塚を見てほっとする江戸っ子の気持ちなんて、たしかに文献読めばわかるけど、
旅人と同じレベルで心から同感する事は出来ないだろう。
しかしながら、今回は楽しいだけのお気楽旅ではなかった。
つらいしんどい早く帰りたいの一心で毎日歩いていたと言っても過言ではない。
歩き旅をしてるやつはクレイジーだ
正直な感想はこれに尽きます。
1時間歩いても4kmしか進めないんですよ?
半日歩いて20kmですよ?一日の後半になればなるほどペース落ちるし。
私は一日30km前後しか進めなかった。
バイクだったら手首ひねるだけで、それこそ1時間も経たずに走れる距離。
途方もない落差である。
そのくせ、マメはできるし膝は痛いし荷物は重いし。とにかく足は痛い。
なかなか景色は変わらないし退屈だし、日陰が無ければひたすら焼かれるだけだし。
歩き旅をしている人が悟りを開いていくのも納得だわ。
だから歩いて日本一周とか、本当にめちゃくちゃ恐ろしい事をしているのだ。
想像を超える葛藤や苦悩と戦って、菩薩のようになって歩き続けるのだろう。
というわけで、私はせいぜい18日しか歩いてませんけども、
その経験から言わせてもらうと最初の一文になるわけです。
日帰り登山で20kmとか歩いてるから同じだろうと思ったけど、
なんか、全然、違うの…!
歩きの旅人、特に日本一周徒歩ダーはめちゃくちゃクレイジーだと心の底から思うけど、
同時に本当に頑張って欲しいし、尊敬するし、心から無事を祈る。
そのくらい、歩き旅は新しい扉だった。もう開きたくないけど。笑
だから東海道を歩こうと思った過去の自分を褒めてあげたいし、よくやったよ。
日々の記録
【準備編】簡単な下調べと苦悩のパッキング
【1日目】東京 日本橋→品川宿→川崎宿→神奈川宿
【2日目】神奈川宿→保土ヶ谷宿→戸塚宿→藤沢宿→平塚宿
【3日目】平塚宿→大磯宿→小田原宿→箱根峠
【4日目】箱根峠→三島宿→沼津宿
【5日目】沼津宿→原宿→吉原宿→岩淵宿(間宿)
【6日目】岩淵宿(間宿)→蒲原宿→由比宿→興津宿→江尻宿→府中宿
【7日目】府中宿→丸子宿→岡部宿→藤枝宿→島田宿
【8日目】島田宿→金谷宿→日坂宿→掛川宿→袋井宿→見付宿
【9日目】見付宿→浜松宿
【10日目】浜松宿→舞阪宿→新居宿→白須賀宿→二川宿→吉田宿
【11日目】吉田宿→御油宿→赤坂宿→藤川宿→岡崎宿
【12日目】岡崎宿→知立宿→鳴海宿→宮宿
【13日目】宮宿→桑名宿
【14日目】桑名宿→四日市宿→石薬師宿→庄野宿→亀山宿
【15日目】亀山宿→関宿→坂下宿→土山宿→水口宿
【16日目】水口宿→石部宿→草津宿→大津宿
【17日目】大津宿→京都 三条大橋
歩きの記録
■総歩行距離:500km以上
ロガーは持っていなかったので正確な距離は不明。
ただし、東海道五十三次(東京 日本橋→京都 三条大橋 間)は492.1km、
ショートカットせず旧道外の道を往復したり、道間違えで戻ったり、
実際の歩行距離はさらに多いはずです。少なくとも10kmくらいは余裕。
■総歩数:886,371歩
1日平均:約5万2千歩
■総活動時間:約184時間
1日平均:約11時間
基本的には5時~17時の移動スタイルでした。休憩は適宜。
日が長い時期なので4時半~18時半くらいまでは活動できた。
費用
■合計:62,012円(自宅から開始終了地点への交通費、土産代は除く)
宿泊費(おもにネットカフェ代):35,246円
となると、すべて野宿でいければ26,766円。3万切りますね。
それにしたって新幹線の方が安いでしょう(´・ω・`)
荷物
詳細は別記事にて
帰宅時に量ったところ、ザックとポーチ合わせて総重量7.85kgでした。
ザックだけなら7kg切ったので、わりと軽い方だったのでは。
終わってから思えばまだ軽量化できた部分もあったので、
次へ繋げようとは思うものの、やはりテント持っていきたいね…
さらにシビアな取捨選択になりそうだ。
消耗品
靴底がどのくらい減るか知りたくて、出発前後で写真撮りました。
↑出発前 汚いね…
↑帰宅後 なぜか綺麗になってる。笑
左右とも、かかと外側とMP関節あたりの減りが顕著。
O脚なのでかかと外側が減るのはいつも通りですが、
こうして見ると、そこまで変な歩き方はしてなさそうな…?
専門家じゃないんでようわかりませんけど、
かかと側は外側、指に近づくと内側が減ってるようなので、
かかと外側着地で親指に抜けるように歩いてるみたいですね。外側減り過ぎィ。
あれだけ右足痛くて庇ってたけど、意外にも左右差は出なかったみたい。
↑真新しい靴下が穴開き寸前まで。
薄い生地なので、洗っても翌日朝には乾き、
結局この一足を毎日履いてました。替えの靴下は新品のまま。
ギリギリ穴開かなくてよかった。
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