確認申請を早く出したいW社の建築士Mさんとの打ち合わせです。
前回の打ち合わせで「長さ計っておきます」と答えた場所は、
自宅で調べて事前にメールしておいたので、修正済みの図面を出してくれる。
ざっと修正点を確認したら、窓の決定を急ぐ。
窓の詳細を詰めていきます
「まだ開閉可能かFIX窓にするかは決めなくていいんですよね?」
「いえ、サッシを決めるので今日決めます」
「マジか…(;´Д`)」
のんびりしている暇がないのか、かなり駆け足で窓の確認を行う。
平面図的な窓の位置はもう決定と言っていいので、
あとは窓本体の縦幅(大きさ)、設置する高さ、開閉方法、透明か型ガラス(曇りガラス)かという所。
ガンガンいきます
「1Fのスリット窓からいきます」
「はい´ω`)ノ」
「横幅20㎝、高さ200㎝で、床付けの縦滑り、型ガラスでいいですか?」
「縦滑りってどんなんですか?」
「えっ…縦滑り…知らないですか」
「ちょっと自信ないです」
「あ…そうでしたか…こんな感じです(カタログ開く)」
最近打ち合わせを急いでいるMさんは、
専門用語も私が知ってるだろうという前提で話してくる。
しかし今日のMさん動きが素早い。キビキビしている。相当時間無いらしい。
↑縦滑り窓とはこういう、ドアみたいな開き方するやつ。
ハンドルくるくるして開ける(オペレーター)か、
レバーをガチャっとひねって押し開く(カムラッチ)がある。
「オッケーです。あ、でもこれハンドルどこにつきます?」
「ハンドルは下ですね」
「うーん、床付けですから床につくって事ですよね…」
「そうです、こんな感じの…(カタログパラパラ)」
↑窓下のサッシがなく、床材が窓のギリギリまであるので、
床から窓が生えてる感で格好いい。
見た瞬間「やべぇマジ格好いい」と思ったんですが、
これはFIX窓だからかも…しれない、と帰ってきてから思ったわ。
↑開閉できる窓だとこんな感じだろうか。
どちらにせよ、せっかく床がシュっとしているのに
床にあのハンドルついたら格好悪くない?
つか窓開くために毎回しゃがみこむの面倒くさくない?
「それに窓の前に家具を置くつもりなので、ハンドルは中央に欲しいのですが」
「なるほど…オペレーター(ハンドル)は下しかないので、カムラッチ(レバー)でもいいですか?」
「カムラッチだと開き具合の微調整ができないんですよね」
「そうですね。開くか閉じるか。ちょっとだけ開くもできますが、その角度で固定は出来ません」
「うーん、でも、開けない窓だと意味ないですし、ハンドル位置を優先で」
「わかりました。中央でオペレーターできるか、一応確認しておきます」
「むしろ床付け止めるというのは?床掃除したらサッシに詰まりそう」
「天付けにします?家具置くなら床付けにこだわる必要もないでしょうし」
「そうですね。天井付けでハンドルは中央にしましょう」
1Fは店舗、店舗トイレ、住居玄関に同じ窓を採用している。
天井高次第ではあるが、全て天井付けで同じ高さにして、外観は崩さないようにしてもらう。
もし各部屋で天井高が変わりそうだったらまた相談するとの事。
1Fには透明ガラスは使えないので全て型ガラス。
あとは縦滑りの滑り方向ですね。
右に開くか左に開くか。
↑こんな感じで、どこの窓をどっちに開くかという点。
風の通りと、開いた時にどこが見えるか(外のどの位置から中が見えるか)を考え、
あと左右開いた時にあんまりちぐはぐだと外観的にも美しくないので、
ある程度統一しつつも、左右両方をそれぞれ設定しました。
ふー、ここまででまだ1Fのスリット窓なんだぜ…(´・ω・`)
「次はこの2つの窓ですね。横幅160㎝の高さ50㎝、床から220㎝の位置で横滑り、型ガラス」
「床から170㎝~220の間にはまる50㎝の窓ですね。これは操作ハンドルがどこにつきます?」
「横滑りなので下につきます」
「170㎝…くるくる回す…届きますかね?(身長162㎝)」
「大丈夫だと思いますが…5㎝下げます?(立ち上がるとメジャービシィ)ここです」
「5㎝…(メジャーの横に立って腕を伸ばす)」
「10㎝下げます?(急いでいる)」
「そうすると下端が160㎝でしょう。それはあかん。170㎝で」
「170㎝で…大丈夫ですか?」
「たぶん…頭の位置より高い所にしたいんで。どう思います?(メジャーの横で腕伸ばす)」
「たぶん大丈夫だと思いますよ」
「大丈夫なら170㎝で(一応言質は取った)」
しかしここは西日が大丈夫かなぁという心配だけある。
2Fもガシガシいきます
続いて2Fへ。
↑簡易ですが間取り図(ほぼ決定稿)です。
「2Fのスリット窓にいきます(上図右壁の赤印)」
「こちらは1Fより高さがあるんですよね」
「そうです。1Fは200㎝でしたが、2Fは220㎝です」
天井高は1Fが240㎝で、2Fは235㎝。2Fの方が低いんだけど窓は大きい。
「横幅20㎝、高さ220㎝、縦滑りの型ガラス。2Fは床付け大丈夫ですか?」
「はい。で、やっぱりハンドルは中央にお願いします」
↑ハンドル中央だとまさにこれだ。
左右開閉する向きをひとつずつ確認。
正直、段々わけわかんなくなってきた。
寝室窓(上図右下の青印)
「横幅160㎝の高さ50㎝、床から220㎝の位置で横滑り、型ガラスです」
「はい、1Fと同じ窓ですね。OKです」
開けられない窓だと思って下さい
「次はこれ。横幅160㎝の高さ30㎝、床から230㎝の位置で横滑り、型ガラス」
「洗面所とストック室と本棚の窓(上図緑印)ですね。下端が200㎝ってどうやって開けるんですか?」
「これは開けられない位置にある窓なので、基本的に開けません」
「えっ……でも開閉できる窓ですよね?」
「メンテナンスの時に開けるくらいで、明かり取りだと思って下さい」
「なんと…」
↑イメージとしてはこの位置。ほぼ天井付け。
手前に洗面や本棚が来るので、確かに手が届かない。
「本棚の窓は正直FIXでもいいと思います。すぐ傍にスリット窓があるので」
「でも洗面とかストック室の窓は風通し的にも開けられた方がいいですよね?」
「まあ…でも洗面所に窓は無くてもいいと仰ってましたし」
「あ…(・∀・)」
マンション住まいなので窓の必要性を感じないと豪語していた時期がありました。
確かに…だから窓の掃除をするために開閉窓にしたんだっけ。
え?もうFIX窓でいいかも?
「……洗面所はハンドル位置次第で開閉できそうなので、そこは頑張らせて下さい」
「ちょっと手が届かないと思いますよ」
「カウンターに乗ります。左側にハンドルくるようにしてください」
「わかりました」
「ていうかあのブラインドみたいにチェーンで回すやつは無いんですか?」
「ありますが、見た目がちょっと…(カタログパラパラ)」
「あー、なるほど、結構大きいんですね」
Mさんのセンスをわりと信じているので、
Mさんが微妙というならやめておこうと思いました。
階段の窓の位置(上図紫印)
「階段は先日段数の調整を行ったので、窓の位置も下げさせて下さい」
「はい」
「横幅69㎝の高さ70㎝、床から170㎝か160の位置で横滑り、型ガラス」
「私の上半身から顔の位置ですね」
「そうです。ハンドルは下で」
「おっけーです」
ペントハウスの窓、というか出入り口
「構造の壁をもう少し作りたいので、屋上への出入り口が狭くなります」
「なんと」
「横幅160㎝でしたが130か120になります。高さは200㎝、跨ぐ段差は30㎝です」
「130か120って、有効な出入り口って60㎝くらいって事ですよね…」
「引き違い窓なので、半分になりますね」
「60㎝か…ちょっと狭いけど、どうしようもないんですよね」
「ええ、どうしても壁は必要なので」
「まあ仕方ないですね」
「ガラスは透明で、シャッターがつきます」
↑これは床までの掃き出し窓。段差が無い。
↑引き違い窓。高さが違うので跨ぐ必要がある。
以上で窓の確認は終了。
他諸々の確認
換気扇の確認
第三種(排気のみ)と第一種(吸排気)を再度確認。
店舗に2か所、第三種換気扇を付ける予定なのですが、
役所にまだ確認してなくて私の回答が曖昧…すみません来週あたり確認してきます。
店舗トイレの換気扇をどうつけるか決まってなかった。
近い場所だと店舗玄関横、つまり正面になってしまうので
どこかに逃がせるか考えるとの事でした。
玄関ポーチの確認
玄関土間が外の地面から+30㎝の高さになるらしく、
玄関外に階段を1段設ける必要があるとの事。
その階段の向きについて。
店舗は入りやすいように正面に段を付けましたが、
住居は私しか出入りしないので、
導線よりも庇のある方向に逃がす感じで作る事に。
外構はまたお金かかりそうで今から戦々恐々している。
微妙な壁のでっぱり
図面を見ていると、棚作るための壁が
棚板よりも10㎝くらい前に飛び出しているように見える。
意味がなさそうなので、2㎝くらいの飛び出しに抑えて欲しい。
無駄な飛び出しは控えて欲しいと伝える。
靴箱の形状
「ところでシューズクロークはトールタイプですか?」
「いや、セパレートのつもりでしたよ」
「わかりました。上下に分かれて、間に少し物が置けるタイプですね」
突然の靴箱の確認でした。これ絶対構造関係無い。
確認申請用の図面がわりと適当
「給湯器がなぜこんな表に移動してるのですか」
「それは申請用なので気にしないで下さい」
とりあえず確認申請用の図面なので、
まだ未定なところは適当に設定しているらしい。
今までの図面では給湯器は家の裏側に隠していたので、
突然家の正面に出て来たのでビックリした。
配管とか決まってから最終決定するらしい。
「これフロア方向が(言いかけ)」
「それは後で決めますから!とりあえず入力しているだけなので」
とは言われましても、窓の仕様を厳密に決めなくちゃいけなかったり、
構造の決定というのが何を指しているのかわからない素人なので、
とりあえず気になる事を言ってみると、ほとんど「あとで決めます」だそうだ。
「しかし洗面は配管とかあるから決めなくちゃいけないという話では…」
「そうなんですが、もう間に合わないので、とりあえずこれで出します」
この期に及んで私がアイカのカウンターで造作したいとか言い出したから、
洗面所がまた考え直しなんですね(・∀・)
ホントごめんなさいね(´・ω・`)応援してます。
スケジュールの確認
来週には確認申請を出し、
大体1か月~1か月半くらいで許可が下りるそうだ。
許可さえ下りればもう着工可能となるので、
大体1か月後くらいには打ち合わせを諸々終わらせておきたいらしい。
「細かい水回りの仕様と、床と内装と外構と照明とか…大丈夫ですか」
「うう、努力します」
「ははは、でも悩むところはとことん悩んで決めましょう」
「これ、打ち合わせが長引いて着工遅れたらペナルティとかあります?」
「いいえ。そのあたりはその都度、誠実に話し合っていきましょう」
「せいじつ(´・ω・`)」
現住居の契約期限があったり引越しの都合だったり、
ローンを利用している場合は予定通りに進まないといろいろ大変みたいだけど、
私の場合は期限にシビアではないので、そこまで気にしなくて良いみたい。
特に完成時期に年末が絡むので、
あえて引き渡し日を伸ばしたりとかもする可能性はあるそうだ。
工事も打ち合わせも焦らすとろくな事がないので、
ちゃんと時間をかけて決めていきましょうとの事でした。
「工事始まってから、どうしても変更したいという場合もあると思いますし(チラッ」
「あはは、がんばります」
「とりあえず水回りはまだ見積もりが出てないので、次回お話ししましょう」
「はい」
「結構追加費用出そうです。TOTOの方が仕入れが安いかもしれないのですが、アイカがいいですか?」
「いや、とにかく一体型のカウンターが欲しいんです」
「ではTOTOも含めて相談しましょう」
「よろしくお願いします」
TOTOにもあったの?
ていうかだったら最初に提案してくれれば…(´・ω・`)
結局、やりたい事があったら、そしてそれを安くしたいなら、
自力で調べないと相手も動いてくれないんだよなぁ。
まぁそういうもんらしいので、
私は次回までに窓の云々を調べて、
「やっぱり高さ変えて☆」って言える鋼の度胸はあるのだ。
相手もそれはわかってるので、
やっぱりで振り出しに戻される前に次に進みたいのだと思う(・∀・)
さて、慌ただしい打ち合わせが終わるとMさんは「次の予定があるので」と出掛けていった。
私はこれからタカラスタンダードのショールームに連れて行かれるよ(*’∀’)=3
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