朝7時起床。
天気は曇り。風は無い。
重く厚い雲が頭上にのしかかっている。
昨日の晴天が夢のようだ。まぁ風が無いのはありがたいけど。
菓子パンをかじりつつ、今日の予定を相談。
24さんのお知り合いは福岡の南部にいるそうなので、
明後日に合流できるよう調整しながら今日は少し北上しましょう。
最後に大分港近くまで戻ってきたら、由布岳経由で九重にアタックする事にして、
今日は九重を素通りします。
「あいたたた……ずっと運転しとったからか、右の腰が痛い」
「という事は(・∀・)」
「あー、なんか変な事考えとるな」
「私の出番でしょ!(*’∀’)=3」
「そんなに運転したいの?」
「うん!」
「まぁ…じゃあ、安全運転で」
すんなりとGOサインが出るという事は、結構痛いんだろうなぁ…(´・ω・`)
今まで楽させてもらった分、しっかり働かせて頂きますぞ!!\(^o^)/
それでは、今日は朝からドライバーはわたくしめが!務めさせて頂きます!
小国の鍋ヶ滝を見たいので、小国経由で久留米に出ようかな。
国道442を小国へ向かう。
通ったなァ~ここ私通ったよ!
懐かしい、懐かしいなぁ(*´∀`*)
↑阿蘇だ!左の根子岳ですぐわかる!
↑障害物が無いところでもう一枚…ってほとんど変わらないね(;´Д`)
↑反対側、この小さな盛り上がりが祖母山の山頂。
祖母山は南側からは見えなかったけれど、北側からは綺麗に見えるね。
↑そして九重連山。
去年は山に全く興味が無かったのに、今回は登山したからかついつい山を見てしまう。
すごいね…これだから、日本一周した人同士でも、何を目的にしたかで全然違うんですよ。
私の日本一周は誰もやった事のない日本一周だと思う!(うどん的な意味で)
なんだか予報に反して、空がちょっと明るくなってきた。
そしてずっと窓から外を眺めている24さん。
なんだか…24さんの考えている事わかってきたぞ。
「しょうこさん、運転代わって」
「やはり( ´,_ゝ`)」
「九重行く」
「そんな気がしてたよ」
全く登山予定じゃなかったので、食料が何も無い。
途中のコンビニでおにぎりやお菓子を購入。
旅チャリYOUがいた。地図広げてたけどどこに行くんだろうなァ?
お店の人に昨日の風を聞いたものの、大した事無かったとの話。
まだ山じゃないし、建物が多いから感じないのかもしれないねぇ。
さて、完全に予定外ですが、気持ちは準備ばっちり!いざ登山口へ!
↑9時前には牧の戸峠のレストハウスへ。
↑気温6℃ですと!寒い!
無風ではないけれど、風が強そうな感じはない。
現時点では登りやすそうな感じではある。
駐車場には結構車が停まっているし、
作業着の一段が荷物を抱えて登山口から登っていくのが見える。
↑9時、登山開始!今日も24さんが先頭です。
↑たくさんのアセビの花!
↑まずは階段を登って、一気に標高があがります。
↑どれが山頂だろう?
とりあえず百名山である久住山と、最高峰の中岳を目指そうという事です。
去年のリベンジではりきってる24さんの後をくっついていくスタイル。
地図を見てもよくわからないなー。
↑登山道は坂というより、ちょっと自然の多いハイキングコースのよう。
↑オレンジで囲ったのが人です。画面向こうまで道が続いていて、どこが山頂なのかわからない。
小さな丘を登ったりくだったりして、なんだか自然公園を散歩しているかのような変な感じ。
大きな山の間を縫うように、一体どこまで続くんだろう?
さっきのオレンジで囲った人達に追いつく。作業着のお兄ちゃん達。
一抱えもあるマットみたいなのを背負って登ってる人もいて、大変そう。
↑植生復元の為、いろいろな植物の種が入ったマットを敷いてるんだって。
人が通ると土が削れてしまうから、
削れた道に植物を植えて、かわりに新しい部分に登山道を作るらしい。
それでどんな植物が適しているか調べるのもあって、色々な種が入っている。
「じゃあ来年来たらここは沢山の植物が(*´ェ`*)」
「いや、上手く育ったらの話ですね」
↑うーん、どこに続くのかわからない。これといって目立つ山も見当たらない。
↑これかな?
↑こっちかな?
↑登山道は黄色の印がかなり密に入ってるので、迷う事は無さそうだ。
↑ここも良く見ると黄色の点がずーーーーっと続いている。
そしてアセビとミヤマキリシマがとにかく沢山!
ミヤマキリシマの満開の時期はとても歩く余裕無いくらい人が多いみたいだけど、
一面のピンクは一度見てみたいなぁ!(*’∀’)=3
11時、やっと久住山と中岳の位置関係を把握。
久住山は最後の急登をクリアすればいいというところまで到着する。
ここ来るまで、全然山頂がどこだかわからなかった…
「よし、ラストスパートや」
「あかん24さん、シャリ切れや」
「じゃあご飯ここで食べようか」
「山頂で食わなくてええの?ごめんな」
「いや、なんや風出てきたし、山頂でのんびりできんやろ」
↑このボリューミーなおにぎりに賭けるぜ!
急登を目の前にして、高千穂峰の時のような「登れるかなァ」という不安が浮かんだ。
また修造に出てきてもらっては困るので、初めて自分で休憩を取らねばと思った。
おにぎり食べたら元気回復!
最後の急登も楽しく登って山頂へ!
↑11時過ぎ、久住山(1,786.5m)登頂!
風は吹いてるけどそこまで強くもない。
全然ご飯食べられたのに、付き合ってくれた24さん優しいなァ…(´;ω;`)
いつも通り山頂で動画を撮る24さんを、
カップラーメン食べてた女の人が微笑ましく見守ってくれてた。笑
雲は多いけれど、祖母と阿蘇が見える!
最高ではないけど、これはこれで良いじゃん!
↑祖母山
↑根子岳と阿蘇
↑拡大するとこう。格好いいなあ!
一通り景色を眺めたら、もう一つの山頂へ向かいます。
こちらは九重連山の最高峰です。
↑池の周りをぐるっと回る。
「落ちないでね!落ちないでね!(・∀・)ニヤニヤ」
「こらこら、やめなさい(´・ω・`)」
池に触れるくらい近付くと、ここが山の上には思えない。
↑そして再びゴロゴロの岩場を登りきると…
↑12時過ぎ、九重連山最高峰、中岳(1,791m)登頂!
黄色の軍手は北海道の熊出没注意軍手だよ!(・∀・)
↑よくみるのはステッカーだが、これの軍手があるんですよ(・∀・)
その後きちんと登山用グローブ買いました。専用の物は全然違うね…(;´Д`)
↑他の登山客がいないので、24さんは夢の一服。
無念の断念をした去年の旅を思い出していたらしい。
ちょうど地震直後に到着したもんで、余震は続いているし、
地元の人ですらまだ被害を把握できていない、どこが通れるかもわからない。
そんな状況で、色々な人に情報もらって、安全な道を教えてもらって帰ってこれたらしい。
やっぱりかなり感慨深かったみたいで、
いつもよりも長い間、景色を眺めて色々と思いを馳せていた様子。
私はいつも通り写真を撮ったり、メガネかけてご褒美タイムしてました。
それでは下山しましょう。
途中で一度小雨に降られるも、レインコートを着たら止むというお約束の。
なんとなくだけれど、九重の神様が雨雲を止めてくれた気がする。
阿蘇、祖母、九重はお互いからお互いの山頂が見えるから、
きっと山の神様も連携取ってると思うんだ。
阿蘇が厳しい自然を教えるムチ役したら、他の二座がフォローのアメ役、みたいなね。
我々の阿蘇登山を見てた祖母と九重が交代で招待してくれて、
また九州に遊びにおいで、次は阿蘇も登れるよって言ってくれてるような気がする。
やっと地図と実際の位置関係がわかったので、星生山(ホッショウザン)を特定。
ホッショサーンて響きが面白くて、帰り道ずっと言い合ってた。
「あれがホッショサーン(・∀・)」
「せやな、ホッショサーン(・∀・)」
「ホッショサーン、オッショサーン(・∀・)」
「アチョーォ↑(・∀・)」
「ゲラゲラ(^ω^)」
旅終わるまでずっと「アチョーォ↑」が流行る。
なんだろ、この文章にした時のしょうもない感。笑
九重連山と言う名前通り、ここはたくさんの山が密集している。
山の間を縫うように登山道が通じており、途中でそれぞれの山に枝分かれしていく。
「九重は山のテーマパーク」というMortさんの言葉が、まさにその通り。
登山口まで来たら、あとは好きな山(アトラクション)へ向かい、
そこから別の山へ、別の登山口へ、好きに自由に登れる感じが、まさにテーマパーク。
再び登山口に戻って来たのは14時過ぎ。
「連続登山のわりには早かったね。ちゃんと休憩取ってたのに」
「いや実は、オレちょっとペース早かったん」
「あーやっぱり!行きに結構飛ばしてたよね?」
「やっぱ嬉しくてなぁ、しょうこさんいるのはわかっとったけど、ついな」
「念願だったもんねぇ」
「ちゃんとついてきてくれてありがとな。頑張ってくれたんやな(*´ェ`*)」
「Σ(゚Д゚) そ、そんな…別にあのくらい余裕だし!」
途中で見かけた温泉に飛び込みます。
↑15時、九酔渓温泉(500)
ここも良い温泉だったー!
ぱっと見は古くて大丈夫か?って湯船だったけど、
湯の花がすごいついてて、人工物が天然の岩のようになってた(*´ェ`*)
あまりに気持ちが良いので、湯船の中でよくストレッチしたりのんびりすごす。
窓はブラインド掛かってるだけで、覗き込むと駐車場見える。
と、外で車のカギが開く聞きなれた音が。
窓から覗くと24さんが車に戻っているところだったΣ(゚Д゚;)早ッ
ブラインドを開閉したりしてモールス信号を送ったものの気付かれるはずもなく(´・ω・`)
申し訳ないけどお風呂満喫して、十分髪の毛乾かして、
それから出たのでかなり待たせたかもしれない。
24さんはのぼせそうになったのですぐ出たらしい。
確かに温度は高めで、私は出たり入ったりで調整してた。
↑九酔渓谷。緑が綺麗!走りながらだったからブレてますけど。
私の大好きな崖!渓谷!たまらん(*´∀`*)
晴れてたら最高だろうなァと、新緑で鮮やかな崖を見上げる。
「去年はこっちを通ろう思っとったんやけど、危ないからって別の道をすすめられてな」
「両側が崖だもんねぇ、余震の中通るのは怖いわ」
「案の定、別ルート通った日にこっちが土砂崩れで車巻き込まれてん」
「うわぁ」
「ホンマいろんな人に助けてもらって、今のオレがあるんじゃ」
さて、今日の宿営地は、これまた私の希望で去年泊まった例の場所へ向かいます!
「運転代わる?」
「いや、大丈夫やで」
「でも腰痛いやろ?」
「まぁ、でもしょうこさんが運転するとオレが休まれへん( ´,_ゝ`)」
「ヾ(*`Д´*)ノ” ヒドイッ」
「しょうこさんも疲れたろうし休んどって´ω`)ノ」
玖珠まで北上したら、国道210を西へ。
懐かしい道を走りながら、それぞれ思い出話に花を咲かす。
地震直後は橋が落ちて通行止めだった場所に、新しい橋が架けられていたり、
あーーこの景色覚えてる!ってなったり、
旅は全てが初めてでそれが楽しいけれど、こうして2回目も楽しいねぇ。
↑17時、お腹空いたので金毘羅うどん虹店へ寄ってみる。
↑ごぼ天うどん(670)
金毘羅って香川の金毘羅様の事かなぁ…?
それじゃ讃岐系?でもごぼ天は九州だし、見た目も九州うどん。
さて実食。
「(ズルズル)……九州うどんだな」
「なんやこれ、うどんに味がついとる。うっま」
「よく言った。九州うどんは柔らかいのが特徴。うどんが汁を吸うから噛むと味が染み出るんや」
「ごぼ天くれ(´・ω・`)ヒョイッ」
「出汁の甘さがうどんにしみ込むのは九州だけや。同じ柔らかいでもだらしない系の伊勢とは違う」
「ごぼ天うまい」
「ごぼ天は九州だけや(~中略~)コシと言っても地域によって全然違う。関東は硬さ、九州は優しさ」
「ふんふん(ズルズル)」
「聞いてる?」
「聞いとるでー。しょうこさんはうどんが好きって事や」
「まぁ……そういう事です」
「このうどんは食べる為に食べに来るうどんじゃなくて、疲れた時に食べるうどんやな」
「いい事言うねェ、その通りですわ。ようわかってらっしゃる」
道の駅・うきはには17時半過ぎに到着。
去年はGW明けに来てたけど、裏の展望台に向かうと。
↑やっぱり!今年も泳いでた~(*´ェ`*)
24さんはお疲れみたいで、車とトイレの往復しか動かず。
産直も広くて楽しいのになァ(´・ω・`)
↑去年はここでテント張った!(*’∀’)=3
しかし今日はもう疲れた。18時半には就寝。
コメント
お久しぶりでごさいます!
24さんとの夫婦漫才がいい味だしてますね(うどん的な意味で)
残りも楽しみにしてまーす!
ツーリングシーズン真っ盛りですが、走ってますか~
日本一周うどんの旅を知ってるので、あしらい方うまいですよね~…(´・ω・`)
24さんも日本一周登山の旅をしてるんで、語りは長いですがお互いテキトーに流してます笑