朝3時45分に目が覚める。
今日は朝食でバーナー使うから、ちょっと早いけど起きてしまおう。
↑ブレブレだけど、おはよう十勝岳!
↑テントがまた入れ替わっている。今日も雲一つ無い。
顔を洗って食事の準備。
↑チルドのご飯とレトルトのキーマカレーを用意。
昨日はハヤシライス、今日はキーマカレーですが、
普通のカレーよりカロリーが高かったのでこのチョイスです。
カレーのレトルトだと200kcal無いんですよね。
湯煎は無理と感じたのでやり方を変えます。
100mlのお湯を沸かし、パックから出したご飯を投入しほぐす。
ほぐれたらカレーを入れて温まったら完成。
↑ご飯2パック入れたので割合多め。
うん、これならまぁご飯もありかな!
食器を洗っていると昨日のライダーが目をこすりながらやってきた。
「すごいね。疲れたから今日はやめた~ってしないんだ」
「あはは、だって天気がいいんですもん、登りたくなりますやん」
「あー、いいねぇ天気。確かに天気がいいと何かしたくはなる」
「三段山登ります?」
「いや、やめとくわ笑」
朝風呂に行ったら今日はもう撤収するらしい。
気をつけて、とがっちり握手をして別れる。
↑5時、それでは今日も元気に出発です。
と思ったらおじいちゃんに声をかけられる。
「お姉さんは登山する人か。この間会った子も、自転車で登山して回ってて」
「利尻島にも自転車を運んで登ってきたそうだ」
「旭岳も登山口まで自転車で登って来てた」
(似たような事をする人がいるな、まぁ別に珍しい事はしてないし)
「昨日は十勝岳から美瑛岳まで縦走してた」
「それ私や(・∀・)」
「なんだー本人かー」と言いながらおじいちゃんは炊事場へ消えて行った。
↑まずは舗装路をテクテク歩いて十勝岳温泉へ向かいます。
距離にして約4km、自転車も考えたけど絶対きつい登りなんだもん。
4kmなら歩いて1時間。だったら確実な方法で、歩いて行こうかなと。
↑5時半には十勝岳への分岐点へ。ここまでで2kmか。
↑カミホロ荘の裏で鹿発見!
↑子鹿が親鹿の後ろにぴったりくっついてて可愛い。
↑案の定、14%坂です。
自転車だったらくじけてそう…
何台か自動車が追い抜いていった。みんな登山客だろう。
↑これが富良野岳かな?
6時過ぎ、十勝岳登山口に到着。
大きな駐車場には車が結構停まっている。バイクも2台発見した。
最後のトイレをすませ、一度地図を確認。
今日の目的は富良野岳だけど、
私の持ってきた地図には上ホロカメットク山への縦走が紹介されている。
うーん…。
コースタイム考えると富良野岳のピストンが現実的かな。
帰りも舗装路歩きが待ってるしねぇ。
一応、水分と食料は多めに持ってきたけど、
昨日がっつり歩いたし修行みたいな登山だったから、今日は楽しくのんびり登りたい。
「お姉さん、自転車のお姉さんか」
車中泊っぽい車のおじさんに声をかけられる。
どうやらどこかで会った人っぽい。あれから登ってるのか?と聞かれる。
「さっき歩いてる横を通って、乗せてあげたかったけど車に空きが無くて…」
「気持ちだけで十分やで!(*´ェ`*)」
↑6時15分、登山スタート。
コースタイム3時間10分ですけど、まぁ9時登頂が目標です。
舗装路から砂利道へ。
富良野岳は山頂まで緑の山と聞いているので、
ちょいちょいお花の写真を挟んでお送りいたします。
↑逆光でほとんど見えないが、十勝岳が左前に見えている。
安政火口前で登山道は右に折れ、渓流を渡る。
ここから十勝岳を背にして進む。
富良野岳は何回か渓流を渡るので、その為に渓流まで下りてまた登ってという、
私のあまり好きじゃない登山道だ。
↑道標はわりとわかりやすい方。
↑十勝岳は背面に。今日は雲無いねー(´・ω・`)あっちはホットプレート状態だろうな。
↑道は低木で覆われた細い道。わりと日蔭は多い。
大きな岩が露出していたりで、大きく足をあげなければならない所も。
↑富良野岳方面。まだどれが富良野岳かわかってない。
↑7時、上ホロ分岐
上ホロカメットク山ってすごい面白い名前。
登山者の方達は上ホロ(カミホロ)と言っていた。
上ホロ経由し十勝岳へ縦走するルートも人気なのかな。
今回のルートでも結構「十勝岳」という表記が見られた。
天気が良すぎる!風が無い!
低木のおかげで昨日よりは日陰が多いとはいえ、風が無いから暑い…!!
やっぱり虫も多くて、口に入らないかヒヤヒヤしながら進む。
花畑のように群生しているお花が増えてきた。
一眼カメラで花を撮りに来ている登山者もちらほら見かける。
↑チングルマ!
↑ハクサンフウロ?
↑キンバイの何か。調べ始めたらシナノとミヤマで混乱。
↑十勝岳方面。昨日見ていた十勝岳の裏側から見ているんだなぁ。
↑下界はガスかかって霞んでいる。
↑8時、縦走路分岐に到着。
ザックが3つほど転がっていて、集団飛び降りでもしたのかとビビる。
もしくは集団トイレか…どこいったんだ(( ;゚Д゚))
ドキドキしてたらおじちゃんが説明してくれた。
ここから富良野岳へ行って戻ってくる人達が、荷物を置いて身軽に登っているみたいだ。
どうせここに帰ってくるから荷物は置いていくと。
そういう方法もあるんだねぇ。私は不安だからやらないけど。
荷物を置いていく=山頂でゆっくりしない=ご飯食べるには向いていない山頂
という連想ゲームができたので、一度ここで食事休憩を取ることにする。
↑潰れたカレーパン
賞味期限の問題からおにぎり系は無理だった。
しかし自転車の荷台にくくっていたらすごい潰れて美味しくなさそう。
これだからパンは…仕方ないけど…(´;ω;`)
ずっと見えてる山が富良野岳山頂だと思っていたが、その後ろのさらに大きな山が山頂みたいだ。
その場にいたおっちゃんが詳しそうなので山の名前を聞く。
15分程休憩したら、最後の登り!
距離が短いのにコースタイム50分とあるので、たぶん急登なんだろう。覚悟覚悟ぉ!
↑8時15分、階段スタート
そんなつらい階段じゃなかった。
それより登ったら一面お花畑!
↑写真じゃ色鮮やかな感じが出ないんだけど、すごい綺麗だった!
↑振り返ると上ホロ方面
↑開けて整備されてて歩きやすい道だわ。
↑大雪山かな?
↑十勝岳はずっと噴煙があがっている。
↑リス発見。今回は山頂付近でリスをよく見る。きゃわわ(*´∀`*)
↑やっと風も少し吹いて虫も減り、ご機嫌の登山道
↑緑一色に見えるがなぁ、
↑お花畑!!!
うーん、気持ち良い~~!!(*´Д`*)
↑8時45分、富良野岳(1,912m)登頂!最後30分だったね…ご機嫌かつ余裕だったね。
山頂はやっぱり虫が飛んでいるが…
十勝岳>>美瑛岳>富良野岳て感じかな。
虫除けを持ってないのですごい刺されそうで怖いんだよねぇ(;´Д`)
↑このあと段々ガスって見えなくなる。
↑十勝岳と違って、周囲は緑に囲まれる気持ち良い山頂だ。
↑はー、緑に囲まれていると落ち着くわ。どんだけ十勝岳つらかったのか…笑
さっきのおっちゃんも登ってきたので、再び山の特定をしたり。
↑フルーツグラノーラを持ってきたので軽く食べよう。
↑おっちゃんにおやつもらう。
わかさいもという名前だけど芋は入っていない。後日このお菓子の詳細が判明する。
その後登ってきた中年ご夫婦、奥さんは初登山という事でえらく感激していた。
登頂をみんなでお祝いする。お礼ですって大福と飴配ってた。笑
しかしやっぱり、のんびりするには虫が多いな(´・ω・`)
9時20分に下山開始。
↑シナノキンバイ?
ほんとお花がたくさん咲いてて可愛かったなぁ。
↑9時40分、縦走路分岐点まで戻ると十勝岳方面がガスガスや。
今日は縦走せず、黙々と来た道を戻ります。
↑富良野岳→上ホロ→十勝岳→美瑛岳の一泊二日縦走をしにきた若者。
「昨日美瑛登りましたが、日差しを遮る物が無くて暑くて」
「火星ですもんね!」
「火星!そうそう確かに!」
↑振り返るとガッスガス!
↑十勝岳はもう見えない。
↑登山道にカラフルな豆粒(ザック)が動いてる。
あそこからここまで歩いてきたし、今からあそこに歩いて行くんやでって、
距離が目で見えるのが面白い。だから登山は面白い。
↑10時半、上ホロ分岐まで戻ってきた。
↑11時15分、十勝岳登山口へ戻ってきた。
登り2時間半、下り2時間でした。
トイレをすませて登山バッジを探す。
やはり無いみたいで、あんまり気に入らないけど十勝岳だけ買う。
まぁそのうち集めなくなるんだろうけど、とりあえず今回は買っておこう(´・ω・`)
11時半、舗装路徒歩開始。
帰りは下りなのに、行きよりも疲れが出てしんどくなってきた。
12時10分頃、分岐を過ぎたから残り2kmくらいだろうか。
トボトボ歩いていると後ろから走ってきた白い車が停まった。
「姉ちゃん自転車の子だろ?乗ってきな」
わーーーーありがとうございます!!!(*´Д`*)
同じキャンプ場でテント張ってる方で、歩いていくのは大変だろうと乗せてくれた!
今日は上ホロ、明日は美瑛岳に登るそうだ。
車はあっという間だけど、歩きだと30分くらいかかってたと思うので助かりました!
↑キャンプ場到着。なんだろこれ何が撮りたかったんだろう(・∀・)
いそいそと準備をして早速温泉に。
↑13時40分、登山お疲れ乾杯!!
一人で乾杯してボロボロに潰れたドーナッツ食べたら眠くなって少し昼寝して、
記録作業と明日からの計画をたててもう一回お風呂入った。
今朝筋肉痛が無かったのは、昨日たっぷり温泉に浸かったからかもしれない。
でも今日はあんまり浸かっていられなくて、明日は筋肉痛なるかもなぁ。
18時を過ぎてからテントサイトに戻る。
なんかまたテントが増えてる…ていうか宴会が多いな。そうか週末か。
昨日はソロの小型テントが多かったけど、
今日は大型のファミリータイプのテントを張って、
テーブルベンチ持参で宴が始まっているところが多い。
まぁどちらにせよ関係ない。うるさくても耳栓だからあんまり気にならない。
さっさと寝てしまおうと歯磨きをしていると、車で送ってくれた方がやってきた。
「お嬢さん、肉食べられる?」
「食べられます!」
「じゃあ皿を持ってきて。作り過ぎちゃって食べきれない」
山岳部に入っていた頃からずっと山に登り続けている札幌在住の方で、
年間70座くらい登っているそうだ。
十勝岳はガレ場ばっかりで好きじゃない、
登った事無いけど富士山も好きじゃないだろうから登らない。
富良野岳とか花が咲く山が好きだそうで、北海道100名山は残り20座くらいだそうだ。
↑ジンギスカンだと思って買ったらジンギスカン風味付け豚肉だったそうで。笑
長ネギを手でねじってむしるとフライパンに突っ込んでくれる。
「素手だけど、こういうの気にしないよね?」
「大丈夫です」
「全部食べていいよ、もう私は食べたから」
「あ、本当ですか、ありがたく!」
焼酎も勧められるけど、今日はもう早く寝るつもりだから遠慮しておく。
食べ終わったらすぐに「ありがとう、もう戻っていいよ」って言われたので、
お言葉に甘えて先に休ませてもらう。
「明日はもう撤収だ」
「美瑛登らないの?」
「もう暑くてやる気なくなる。天気いいのも明日までだし、札幌帰るわ」
「確かに、美瑛も暑いよねー」
テントに戻って荷物をガサゴソしていると、再び外からおじちゃんの声。
「お嬢さん、冷やし中華は食べない?」
「いやっ…(すでに寝る体制)もうおなかいっぱいです~」
どんだけ買ってきたんだおじちゃん…
話しがしたいからって訳でもなさそうなんだよなぁ。
外にいると虫がすごいからもうテントから出たくない。
おじちゃんには悪いがお休みなさい。
【記録】計2,190円
キャンプ場:500
入浴:600
食費:540
雑費:550
【走行】移動なし:0km
【歩数】34,322歩
コメント
こたびも素晴らしい一日ですね、自分が富良野岳登った時を思い返して(じつはあまり風景覚えてない)、読んでて嬉しくなりました。そういや東川町と十勝岳付近は虫が多かったなあ、ともw
初めて伊吹の道の駅で会ったこと覚えてますか、俺の朝が早いとか言ってた人がこの有様ですかあ、旅人かくありべし
お花の写真も感動を残そうと、共感できそうな葛藤まで伺えて素敵。今年の山歩きでなにかピピッと来るお花はありましたか、できれば写真を並べるだけでなく後から調べて書き記すだけでも、次に出会った時の感動が倍以上になります(北海道だけのお花がいくつかあります)
「花の美しさに名前は関係ない」と前衛美術を囓ってたかつての知り合いが言った言葉ですが、俺はそうは思わないのです
ありがとうございます(*´ェ`*)
良い天気に恵まれて本当に良かったです。
伊吹覚えてますよw登山となると自然と早くなりますね笑
お花の名前は少しずつ調べてみてるのですが、
なかなかこれというものを探し当てるまでが難しいですね(;´Д`)
今年の旅中でやっとチングルマだけは覚えたんですけど、
おっしゃる通りで名前知ってると見つけた時の喜び違いますね!
基礎知識0だから最初は大変なのだろうと、地道に続けていこうと思います~(*´∀`*)