朝は6時起床。朝から良い天気!
車中泊は多いけど、静かでひっそりした感じの道の駅でした。
道の駅というか駐車場というか。
↑24さんが去年朝ご飯を食べたベンチでご飯。ホットサンドとコーンスープです。
道の駅の前では桜が咲いている。
桜を眺めながら、朝日の中で体操とストレッチ。
昨日の疲れが残っている感じは無い。
7時過ぎに出発。
結構のんびりしてたのに1時間で出発できるというのは、すごいなー車中泊!
まずは24さんが前回行けずだった霧島神宮へ向かいます。
実は昨夜行くか今朝行くかで昨日迷ってました。
去年は結構にぎわってた印象なので、朝一の人が少ない時間がいいと思うんだ。
「朝早くてもやってるかな」
「神社は普通朝早いから大丈夫やろ。参拝だけなら開いてるよ」
「ほんま?」
「……たぶん。イタズラ防止とかで閉まってなければ…」
↑あいてました!(*´ェ`*)
誰もいないかと思ったら、7時半の時点でも一人か二人見かけました。
↑地元じゃ花見できなかったけど、今年の旅は花見の旅になりそう。
無事に参拝を終えました。早速、登山口に向かいましょう!
霧島周辺は温泉地でもあるので、ボコボコ白い湯気があがってる道を車で登ります。
「この道を自転車で登ったの?アホやんw」
「アホやなww」
車でもそこそこ時間かかるし神経使う峠道、自転車で登ったとか…正気か\(^o^)/
↑8時半、大浪池登山口へ。
24さんが自転車を停めた場所と、荷物を埋めて隠した場所を教えてもらう。笑
去年登山した24さんに先頭を譲ってもらい、今日も私が先陣を切ります!
ちょっとした遊歩道のような、綺麗に整えられた敷石の階段を上る。
あっという間に身体が熱を持つので、開始早々上着を脱ぐと半袖になる。
これが…この微妙な段差と石の硬さが意外と足にクる。
山によって登山道って全然違うねーなんて言って誤魔化すものの、
足の裏が痛い…これはやはり昨日の開聞岳の疲れなのだろうか…?
24さんにバレてないか一人挙動不審になりつつも、30分ほど歩いて大浪池へ到着。
↑池見えて無いし!右の看板とかの奥に池が見えるよ。
↑大浪池の奥に見えるのが韓国岳!なだらかで可愛らしい山ですね(*´ェ`*)
湖の周りをぐるっと回って山頂へ向かうらしい。
向かって左へ迂回する西回りか、右へ巻いていく東回りの2ルートがある。
「西回り行くで」
「じゃあ帰りは東回りか」
「いや、西回りや。こっちの方が10分短い。この後に高千穂行くから体力温存したい」
「なるほど。とすると去年も24さんは両方西回り?」
「せやで。見た感じも東回りは標高差がありそうや。10分は貴重や、最短ルートを行く」
「了解」
てっきり往復別ルートで湖の周りを一周できると思っていたので残念(´・ω・`)
でも登山に関する経験も知識も24さんの方が確実だ。
リーダーの決定に従い西周りへ歩を進める。
↑ちょっと標高をあげて、右下に大浪池を見つつ、前方に山頂を臨みながらの贅沢な登山。
最初の階段を登ったら、尾根道のような背の低い林の中の細い道は平坦になり、
お散歩のような軽い気持ちでサクサク進む。
↑30分後、避難小屋近くまで来たので一度エネルギー補充。
24さんの補給指示は的確だと思う。
バテる前に補給するというのは意外と難しくて、
まだ大丈夫と言って断ると急に足腰に力入らなくなる=バテる
でも、無闇に補給して山頂で食べるご飯の楽しみが半減しちゃうのも嫌だし。
林に隠れて山頂が一度見えなくなる。
整備された急な階段を、焦らず一定のペースで登る。
階段のおかげで急斜面も滑らず登る事ができる。
誰かが資材を運んで階段を作ってくれたと考えると、ありがたい限りです。
時々階段が途切れるところはぬかるみが多く、結構滑る。
柴犬と一緒に降りてきたおじさんに出会う。
「かわいいぃぃぃぃぃ(*´ェ`*)」
「ハハハ、ありがとうございます。よし、行くよ」
足場が悪いとは思えないくらいの速度で軽やかに目の前を通り過ぎるワンちゃん。
の後に続こうとして盛大に滑って転ぶおっちゃん。笑
「あそこは滑るんやな。帰り気をつけよう。笑」
「せやな」
林を抜けると、一気に視界が開けてきた!
相変わらずの急な階段がモリモリ続くけど、
山の上を歩いているような、そう、なんだかまるで空を歩いているみたいな感覚!
これなー、上手い表現見つからないけど、たぶん実際に行ったらわかるよ!
足の裏しか地球と繋がっていない感って、そりゃどこでもそうなんだけども、
このまま空中に足を踏み出したら空を歩けそうな、そんな不思議な感覚。
↑振り返ると大浪池も見えるよ!
吹きっ晒しで風が意外と強いかもー!
階段は急だと聞いていたけれど、丹沢で多少鍛えられたのかな?
息が上がり過ぎないようなペースを保ちつつ、焦らず一歩一歩足を動かしていく。
思ってたよりはきつくないかも(・∀・)
たぶん階段の幅がちょうど疲れない配置だったんだと思う。改めて見ても本当に綺麗な階段。
改めてこの階段を作った人に、礼!´ω`)ゝ
↑雲ひとつないね!
短い草から、徐々に石の転がる砂利道へ。
開けた斜面を見渡して、どこが一番滑らなそうか考えながらルートを決める。
一応、岩に書かれた印を目印にしてはいるつもりだが、
後ろの24さんが時々ルート修正してくれるので安心。
「しょうこさん、そっちちゃうで、右や」
「おっと」
「しょうこさん、どこ行くん」
「こう、ぐるっと回ってあそこの岩の印へ向かう」
「そう行くか、オレは普通にまっすぐ行くで」
「なんと」
↑高千穂峰も見えてきました!
↑10時半、韓国岳山頂(1,700m)登頂!
登頂写真撮ってたら、単独登山してたおじいちゃんに写真を依頼される。
あの階段登って来たのか!って驚くような、腰がちょっと曲がったおじいちゃん。
ぱっと見、杖をつきながら公園にお散歩に来た近所のおじいちゃんって感じでしたが、
ストイックに山登ってます的な玄人オーラが滲み出てました。
とりあえず風強くて寒いのでレインコート着ましょうか…(;´Д`)
↑山頂にて。
今回の旅に合わせて、雨具兼防寒着として、モンベルのレインダンサー買ってました。
一つ前のモデルが安くなってたので即決。
現行モデルは赤無いので、赤買えてラッキー(*´ェ`*)
写真撮ってたら、24さんが男性と話しこんでる。
熊本から来たというMortさんは私と同い年。
被災してから登山を封印してて、ちょうど1年後となった今日、初登山だという。
仮設住宅の生活で体重がげっそり落ちたらしい。
家を建てて引っ越したら一気に体重が戻った時に、
家があるという安心感って思ってる以上に大事なんだと思ったらしい。
仮設住宅の時は眠りが浅くなって頻繁に起きちゃってたみたいだし。
九州の山は結構登ってるみたいで「九重山は山のテーマパーク」と教えてくれた。
一緒に登りに行かないか誘ったけど、子供がいるからあんまり家を空けられないそう。
熊本のラーメン屋さんを教えてもらい、がっちり握手して別れる。
しかし薄手のフリースでめちゃくちゃ寒そうでしたな!
風が強いので岩の陰に入ったらお昼休憩。今日はおにぎり食べます。
写真撮ったつもりだったけど、見返したらあんまり撮ってなかった。
お釜がすごかったのと、風が強くて覗き込んだら落ちそうだったのはよく覚えてるのだけど。
11時頃、下山開始。下りは階段なのでサクサクと。
空に歩き出せそうな、眼下の絶景は本当に綺麗で気に入りました!
さて、東回りと西回りの分岐点まで戻り、ベンチで水分補給。
帰りも同じ西回りのルートで行くと話してたので、私はあれから何も言ってないんだけど、
たぶんすごく東に行きたい顔してたんだと思う。
分岐の看板をちらりと見た私に、24さんが聞いてきた。
「行きたい?」
「Σ(゚Д゚)ハッ うん!」
「じゃあ行こう」
言うなり東回りへ歩を進める24さん。
「ええの?」
「予想してたよりしょうこさんペース早かったし……行きたいんやろ?」
「行きたいー!(*’∀’)=3」
「山頂に人多かったわりには西回りで誰とも会わなかったし、東の方が人気なのかも」
「なんだろう、景色がいいのかな?」
「わからん」
西回りと同じような細い道だが、東の方が手が入ってて歩きやすい。
標高は少し高めなのか、西よりものぼりが長い気がする。
↑待ってろよー、高千穂峰!
東回りの方が景色が開けてるので、歩いていて気持ちが良いかも。高千穂も見えてるしねェ。
なんて思っていたら……
↑桜島と開聞岳が見えるじゃないか!!!゚゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
↑中央左にうっすらと開聞岳。肉眼だともう少しはっきり見えた。
これには二人で大興奮。
昨日登った開聞岳と桜島が、あんな遠くからでも見守ってくれてる。
登りだったら右前方に眺めながら登れるご機嫌ルート間違い無し!
これだったら10分長くても東ルート来るわ(*´∀`*)
↑韓国岳と一枚。
左側にちょっと入ってますけど、山頂で会ったおじいちゃんがご飯を食べてました。
聞けば92歳!
一昨日は大浪池を一周回ってお花見、今日は山頂まで行くという猛者でした。
山頂じゃなくてこんな景色の良い所でご飯食べてるくらいだから、
かなり登り慣れてる地元の方だろうとは思ったのですが…。
13時には登山口まで到着。
お菓子食べつつ次の山へ向かいます。
車って便利やねぇ…´ω`)
↑というわけで、高千穂河原のビジターセンターには13時半には到着。
なんだか…大量のジャージ姿が…
どうやら学生団体さんが下山中の模様(´・ω・`)
もう山頂にはいないかなぁ、下山ですれ違うくらいだろうか。
すぐに登山開始!
高千穂河原コースを行きます。公園の中のような自然研究路を進む。
あまりに学生さんにすれ違うので、挨拶だけじゃなくて色々話しかけてみる。
茶髪もいないし、純朴そうな感じの子達ばっかりなので、中学生くらいかなーと思ったら高校3年生ですって。
卒業アルバム用に写真撮影のカメラマンさんも同行。朝10時から登ってるらしい…( ´,_ゝ`)
写真のために、数人のグループごと時間差で下りはじめてるんだろうなぁ。
↑挨拶で喉が枯れてきた頃、赤い石がゴロゴロとした急斜面へ到着。
拳くらいの大きさの岩が転がり、かなり滑る様子。
キャーキャー言いながら学生たちが滑り下りてくる。
坊主頭の男の子3人が実際に下ってルートを示し、
後ろに続く女子達がその姿を見てから下り始めるという…。
「気をつけてねー」という女子の無責任な声掛けが青春っぽくてほほえましい。
わかるかしらねこの感覚(*´ェ`*)
しっかし、私も大概ええ格好しいなのですが、
余裕ぶってにこやかに挨拶してたのもつかの間、なんという…急斜面…しんどい\(^o^)/
風強くて鼻水も止まらなくなってくるし、
上見上げたら後ろに倒れそうになるから地面ばっかり見て進む。
(( ;゚Д゚))ゼィハァゼィハァ
↑お釜に到着。
↑お鉢巡りというんですかね?
外周を回っていくわけですが、あかん、風が…強過ぎ…!
道幅がまだ広いので吹っ飛ばされる心配は無いものの、身体ごと持っていかれそうな強風に四苦八苦。
↑景色はめちゃくちゃよくて大興奮なんだが、止まって写真撮る余裕無いし!
時々ある大きな岩の陰に入ると風が弱まる。
風の音で会話も出来ないので、次はあの岩の影、その次はあっちの岩…と、
24さんと二人ほぼ無言で進む。
我々は結構ずっと喋りながら登る方なんですけどね…(;´Д`)
さすがにもうジャージ学生はいなくて、
ソロ登山の男性3人とすれ違うくらい。さすがに14時過ぎてるから下山してる人が多い。
「風強いですねー!(声張らないと聞こえない)」
「そうですね!段々強くなってきました!気をつけて下さーい!」
「ありがとうございます!お兄さんもー!」
そしてお釜を半周進むと、一度下り。
↑下ったところで鳥居が。
腿ポケットにカメラ入れてたんですけど、蒸れてレンズ雲ってた模様。
結構ヘロヘロしてたので何も気付く事なく写真撮ってた。笑
ご覧の通り、ここから高千穂山頂が見えております!
再び最後の登山なり!
ここも砂利でとても滑る。
一歩登っても、次の一歩を踏み出す時に半歩滑り落ちてしまう感じ。
思っている以上に進まない…(´;ω;`)ウゥ
初めて登山がつらいと思った。
頭の中で松岡修造が「諦めんなよ!」ってずっと言ってる(´;ω;`)
つらい。なんでこんなしんどいんだろう。
いつもは山頂見えたら気分あがるのに「本当に登れるのかな」と思ってしまう。
修造がずっと頭の中で怒鳴ってる。
とにかく足を動かし続けろ。一歩ずつ、数cmずつでも登っていけば、いつか山頂に着く。
それだけを考えながらひたすら足を動かす。
「しょうこさん、山頂着いたらカロリーメイト食べよう」
「うん(´;ω;`)」
「バテたな。足取りめっちゃ重くなっとる」
「そうか、私はバテとるのか」
「昨日から考えたら三座連続や。良く頑張っとるで」
「ありがと、頑張る」
「ゆっくりでええんやで」
バテてるのなら仕方ない。
自分の精神が弱いとかそういう問題じゃない。
そう思ったら頭の中の修造もどっかに消えて、急かされる気分も落ち着いた。
大浪池の東回り行く行かないの時もそうだったけど、
24さんは人の考えてる事を悟るのが上手い。
私はすぐ顔に出るらしいけど、
ちゃんと人の様子見て相手の事考えてるから出来る事だと思う。
私も年相応に大人な事ができるようにならなければ。
滑りながらも20分、急坂をのぼって山頂へ!
↑15時、高千穂峰(1,574m)登頂!
山頂標識がぶっ倒れてさ逆さまになってた。上から見下ろすように撮影。
山頂は広くて平らなスペース。でも誰もいない。
ヘロヘロじゃ~~(ノД`)
でもとりあえず高千穂峰と言ったら…
↑天の逆鉾
触ったら罰があたるのかな?入れないようになってたけど。
とりあえず、ちょっと座って休憩しようか…(;´Д`)
風の当たらない岩の陰に入ってカロリーメイトをかじる。
落ち着いたら頂上をぐるっと一周。
↑韓国岳だね!間に挟むのが新燃岳。
新燃岳は火山活動中のため立ち入りが禁止されていて、
その昔は韓国岳から高千穂まで縦走できたんだって。
↑あのお釜の右側を歩いてきたんだよ。
しかし下りはめっちゃ楽しかった!
急坂の砂利道がずるずる滑るから、一歩踏み出しただけで2歩くらい進むんですよ。笑
24さんが飛び石を飛ぶように駆け降りて行く。早ッ
飛ばないと転びそうになるらしく、
私の速度に合わせてもらってたら滑ってたので先に行ってもらった。
お鉢の所はやっぱり風が強くて半泣きでしたけど、
あんなに苦労して登った坂はあっという間で、1時間もかからず下山したのかな。
↑これでしばらく登山は無いので、靴を脱いで荷物をばらす。ほっとする瞬間。
↑さくらさくら温泉
高千穂の神社手前で会ったお兄さん2人とご一緒になる。
男湯では24さんと3人で大盛り上がりだったらしい…いいねぇ(´・ω・`)
女湯は、無造作に置いてある泥パックをどうやって使うのか、
客同士で探りあいというか微妙な空気が漂っていました。
先陣切ってとりあえず目から下に塗って、さも当然のように湯船浸かってたら、
続々とやりだす人が出たので安心してました。あの使い方でよかったのだろうか。
お風呂上がりに外で待ってたらお兄さんの一人が出てきたので喋る。
鹿児島出身だったかな、すごくおっとりしてて人の良さそうな感じでした。
ちょうど山頂であのジャージ学生達に囲まれてしまったらしい。笑
鹿児島の食がなぜ美味いのかとかそんな話をしていた気がする。
それじゃあ今日の宿営地に向かいましょう。
明日行きたい場所があるので、都城方面へ降りていきます。
↑高千穂峰!ありがとうー!
去年24さんが走った道&野宿した場所を教えてもらいながら、
道の駅・都城へは19時過ぎ頃到着。
トイレは綺麗だけど、街中の道の駅って感じ。
建物の隙間にテント張れば車道からは見えないかな。
↑開聞岳、韓国岳、高千穂峰と登山前半戦、お疲れ乾杯ー!!
↑鶏の炭火焼と手羽先揚げ
↑白霧島!
黒霧島や赤霧島は知ってたけど、白霧島なんて初めて聞いた!
お店の人の話だと、白霧島が元祖なんだって。白→黒→赤という順番で発売されたとか。
黒霧島よりもすっきりしているのかな?
飲み比べたわけじゃないけど、すごく飲みやすいなぁという印象でした。確か。
この辺りの人は、焼酎も徳利で出すんですって。
ロック2つ注文したら、徳利とグラスと氷が出てきたのでびっくりした。
お店の人が言うには、好きな濃さがあるので、ここらでは自分で作ってねスタイルなんだって。
白霧島のボトルの写真が撮りたい~とお願い聞いてもらったり、
ご当地の食べ物について色々教えてもらったり、とても楽しく過ごせました。
明日からお天気も微妙なので、しばらく観光してのんびり移動予定です。
コメント
鳥居の左側が曇ってる写真。
霊的なやつかと思いました^^;
坂本竜馬とおりょうも登ったという高千穂峰。俺も生きてるうちに一回は行ってみたいですなぁ^^
ちょ!怖い事言わないでΣ(゚Д゚;)
新燃岳の規制が解除されたら縦走できるんですけどねぇ。