3/12【8日目】→富岡製糸場・おっきりこみ・こんにゃくパーク→道の駅甘楽

2019:北関東チャリ巡り

朝は6時前に起床。やけにスースー寒くて起きてしまった。
めっちゃ花粉の症状出てる…目やにすごい。
とりあえず顔を洗って活動開始。

ここはサービスモーニングが食べ放題だそうで。


↑では遠慮なく(*’∀’)=3

ドリンクバーも活用して豪勢な朝食でございました。
ゆっくり準備して、今日の観光地を予習して、と。


↑8時、出発。

まずは国道をだらだら走って行きます。
町の近くだからか交通量多い。うーん、通勤ラッシュか?
邪魔にならないように歩道メインで走ります。


↑9時、真っ白の雪の山が見える。
どうやら今日も向かい風のようですね。

「富岡製糸場 市営無料Pこちら」の案内が乱立し過ぎて、
私かなり振り回されましたわ…
国道から外れて、ぐるっと一周してまた国道戻されたりとか。
国道走ってきた方が早かったよね?ね?みたいな。
実際、観光場所から5kmくらい離れたところの駐車場って意味あるの?(・∀・)


↑9時40分、富岡製糸場(1,000)
駐輪場は門の裏側にあった。もちろん無料。
最初からここを目指して来ればよかったわけです(´・ω・`)

いきなり増える観光客。
だいたい団体客っぽくて、どっかから観光バスで来てるのかな?
外人はいなくて全部日本人だった。珍しく。

富岡製糸場は前から一度来てみたかったんですが、
微妙に近い(同じ関東圏だからいつでも行ける)的な理由で来た事無かったんですね。

※富岡製糸場とは(世界文化遺産)
明治に建設された、日本初の官営模範製糸場。蚕から糸を引き出すアレです。
各地から集められた技術者(女性労働者)がここで最新の技術を学び、地元で指導者になるという指導者育成施設みたいなもの。
主要建物がほぼ創業当初の状態で良好に保存されており、大変珍しく貴重。


↑最初に見えるのが東置繭所
蚕の保管場所で、1年分の蚕を羽化させないよう乾燥させたまま保管するから、
倉庫なのに窓が大きくて、よく風を取り込めるようにしていたそうだ。

確かに、いわゆる倉庫にしては窓が大きくて多い。

木製の柱の間を煉瓦で埋める「木骨煉瓦造」とかいう技法を取り入れており、
当時日本には煉瓦なんて無かったので、瓦職人に試行錯誤で焼かせて、
窓ガラスはさすがに作れなくて西洋から輸入して。

設計も外人だから、それを日本式の寸尺(長さの単位)に直して。
今となっては特に目新しいものでは無いんだけど、
当時はレンガもガラスも、こんな構造の建物なんてどこにも無かった。最先端。

全国から集められた女子達は、そりゃ驚きと感動で呆然としちゃうわ。
しかも周りが結構な田舎で、「緑しかないじゃん」って失望しながらやってきたら。
物語でしか聞いた事のないような煉瓦やガラスを使った建物、
オーナーのフランス人婦人は「レエスを何重にも重ねたような服」で、
胸元も腕も露出する大胆な衣装を着こなしてたとか。
それはもうすばらしくてすばらしくて、と、
当時働いていた方が書いた日記にもかなり細かく載ってたから、
よほど印象に残っていたんでしょう。

そして、そんな建物が、実際に長い間使用されていたにも関わらず、
非常に綺麗な状態で残っているという事が驚きと、世界遺産なわけですよ。
いや実際みたら本当に、最近建てたの?ってくらい綺麗なの。
土台もぜんぜんゆがんでないし。
製糸の機械もどんどん大規模化してったから、
ほかの製糸場は機械にあわせて建て替えする必要があったのね。
でも富岡製糸場は、建物内の柱を極力なくす方式で作ってるから、
建て替えなくても新しい機械が入ったわけだ。
それは今や学校の体育館とかで当たり前のように使われている方式で、
やはりこれも当時は誰も導入してなかった技術。
大きな建物なのに中に柱が無い!ってのも当時の人にとっては衝撃だったのでしょう。

とかそういう事をまず資料館でじっくり学習する。
ここかなりじっくり読んでたので1時間くらいかな?そのうち動画20分。


↑蚕も品種改良されてて、いろいろあるんだって。


↑確かに昔の蚕(左の丸いカゴの中)に比べて大きく丸く均一になってる。


↑11時、製糸の実演しているというので見てみる。
これはフランス式だっけ?
一本はすごい細い糸なんだけど、
触らせてもらったら結構弾力があってしっかりしている。

綺麗にすべての蚕から一本の糸が繰り出されていて、
だんだん蚕が薄く…中身が透けて…(;´Д`)ギャー 笑

実演している方に気持ち悪くないのか聞いてみたら、
昔から蚕がいる生活だったから、別に抵抗もなにもないんだって。
普通にさなぎ(の中身)に触ってたわ。

写真手前のボウル横に隠れてるシャーレに入っている黒い粒がさなぎ。
蚕の糸をほどくと中から出てくるのではじくわけですね。
触れそうだったら触っていいですよ~って言ってたけど誰一人触らず。
私ちょっと勇気出したわ。ぶよぶよしてた。茹でられてるからね。


↑蚕がゆでられている。
ゆでると糸を固めるタンパク質が柔らかくなって、糸を引き出しやすくなるんだって。

喋りながらもどんどん蚕が薄くなっていくから、
新しい蚕から糸を引き出して絡めていくんだけど、
当時はもっと速度も速かったから次から次に繰り出してただろうって。


↑こっちは座繰(ザクリ)タイプ。
昔から日本で行われていた方法なんだけど、
速度や効率が悪くて大量生産には向かない。


↑最初に採れるのは生糸。
生糸からタンパク質を洗い流すと、つやと柔らかさがでてふわふわの絹になる。

見学していた人の中には、20前半くらいの男性かな?
絹が何からできているか本当に知らない人で、実演の人もちょっとびっくりしていた。

この白い丸いのって何ですか?
蚕ですよ
カイコ…?
……お蚕さんはわかりますよね?
オカイコさん…?わかりません
ええっと……この先進んだ所にお蚕さんがいるので、そっちを見てきてください

お蚕さんって可愛い表現だな。本当に身近な存在なのでしょう。

実はこの奥では実際にお蚕さんがもりもり餌を食べている姿が観察できます。笑
ちゃんと卵から蛾になるまでの標本みたいなのも展示してあった。
あのお兄さん、まさか蛾の幼虫がいるとは思ってないだろうなぁ…(´・ω・`)

蚕ってめっちゃくちゃ桑を食べるから、餌やり相当大変だったみたい。
桑の葉を摘んでこなくちゃいけないしで。
今は合成飼料があるらしく、展示されていたお蚕さんも、
棒状の固形飼料をもりもり食べてた。ちょう動いてた。でかかった。

時々2匹で一つの繭を作っちゃうんだけど、
そうすると糸が2本出てきて絡まるから、機械式には向かないんだって。
そんなマメ知識なんかを教えてもらいながら、トーク2回転半くらい居座る。

いやはや、これ実演すごかったわ。
知識としては知ってたけど、やっとイメージついた。面白かった。


↑11時、東置繭所2階へ。


↑最初に移した建物ですね。蚕の保管倉庫。


↑ひろーい(*´ェ`*) 窓もたくさんある。


↑ブリュナエンジン 動態展示施設だけど、生憎と今日は動いていない。
ちょうどDr.stone読んだ後だったので、めっちゃくちゃイメージついたわ。
要は首振り蒸気な!


↑COCOON!! 繭はコクーンでいいんだ!とかちょっと感動した。ポケモン。

西置繭所は保存修理中なので、資料展示とかを拝見。写真撮影NG。

なんか西置繭所はハウスインハウスにするらしく、
中に透明のボックスを置いて、その中でギャラリーとかに使うつもりらしい。
横浜の煉瓦倉庫みたいな感じかな。確かあそこもそうだったよね。


↑鉄水溜
これ写真で見るより全然大きくてな…!ちょっとしたプールだわ。
船に使われるようなリベット打ちで作ってるらしい。
こうした水道施設、下水道の整備も、当時にしては誰もやってない事だったそうです。


↑煙突


↑同じ敷地内にある古い民家。
これは当時の役職者の社宅。立ち入りは禁止なので外側だけ。
何軒かあったし女子寮もあるし、ほとんどみんな住み込みだったんだねぇ。
まぁ周りに何があるわけじゃないしねぇ。囲い込みだねぇ。


↑東置繭所に戻ってきた。


↑わかります?全部本当にきれいにまっすぐなんですよ。

これが築100年以上って信じられない。
木の柱があることによって、煉瓦だけで作るよりも煉瓦の負担が少ないらしい。


↑女工館かな。煉瓦の壁と木製の天井がちょう可愛いなぁと思って。

壁は煉瓦なんだけど、屋根は瓦なのよ。
いやめっちゃお洒落で可愛いんだけど!うまく写真撮れてないけど!


↑12時、ようやく繰糸所

建物中に柱が無いから広い広い。


↑この天井の組み方がトラス構造と言いまして、内部の柱を不要にしたのです。
緑の柱のようなものは、実際には繰糸機械を吊り下げているもので、
本当になんの柱も無く屋根が保たれているのです。


↑ずらっと並ぶ繰糸機械。最終的に全自動になったらしい。
たぐっている糸が細くなると、自動で関知して新しい繭を追加してくれる。
すごいハイテク。


↑電気はひとつもないんだけど、すごく明るいのは窓が大きいから!

就業や福利厚生に関しても最先端だったそうだ。
電気ではなく太陽光で明かりを取っているので、
日の短い冬場は就業時間も短かったんだって。


↑外側はこんな感じ。窓が大きい!


↑首長館。煉瓦に瓦屋根!
ブリュナ氏が契約終了してからは他の事に使う為に改修されているので、
当時の住まい的な面影はない。
地下室面白そうだったけど、崩れそうで危ないから入ってないらしい。

いやはや満足でした。
時刻は12時半、少し富岡の町を歩いてみましょう。
ここ全然観光地っぽくないんだよなぁ…
食べ歩きどころか、ふつうに飲食店も少ない。


↑一本路地はいるとすぐにスナック街。


↑下仁田ネギ!


↑唐突に現れる休憩ポイント。後ろは空き地。

特に面白そうなのもないし、いっか。
町を出ようと少し走っていたら、おっきりこみののぼり発見!

食べ…食べていこうかな、せっかくだし!
わりと入りやすそうなお店だったので、勇気を出す。


↑なんか面白い店内。
おきりこみうどんか、冷たいひもかわしかないんだって。


↑おきりこみうどん(1,030)


↑ひもかわやん!
偶然見かけたお店だし、観光地だしと、期待しないようにしてたんですが、
お、これ美味しいうどん!(*´ェ`*) 大根も大きいぞ!

もちもちだ~良いお店だったラッキー!ごちそうさまでした!


↑みの助茶屋でした。

美味しかったので店主に声をかける。うどんは外に外注らしい。
年輩ご主人、もう腰が痛くてうどんは打てないと(´ー`*)

14時前か。微妙な時間だなぁ。
妙義行くにはちょっとなぁ…ってわけで、
さっき下仁田ネギみかけた事だし、下仁田の道の駅行ってみるか!
向かい風の中とろとろ運転して…


↑14時半、道の駅・しもにた!

定 休 日 ~~~!!!(ノД`)・°

トイレ普通。
事務所とかの導線考えると少し張りにくいかな…屋根はあるけどね。
なぜかライダーがいっぱい観光案内所に来ていた。
この先30kmくらいいくとまた世界遺産の洞穴があるそうだが、
当然チャリで行くつもりは無い。
ていうか冬季閉鎖中でした。良かった行こうとしてなくて。

帰りましょう(´・ω・`)
今度は追い風の中ビュンビュン飛ばす。楽しい。

ん?なんか石窯パンの幟が立っているぞ…!
そして車がいっぱい停まっている!
これは、美味しいパン屋さんやー!!(*’∀’)=3


↑15時、kenken AM7~PM7営業でカフェ併設!便利だな。
1個100円~150円くらいで大きさもそこそこ、
毎日食べられるリーズナブルなパンですね!


↑もっちりチョコパン
もっちりというかふわふわの心許ないパン生地、
でも食べるともっちりだわ!美味しい(*´ェ`*)

うーん、明日また来てもいいけど、お昼の予定がなぁ…。
ひとまず候補の一つとして、目的の場所へ向かいます。


↑15時45分、こんにゃくパーク


↑工場はあまり稼働しておらず。

大学生の春休みですかね?
富岡製糸場でも学生集団にもみくちゃにされたけど、ここでももまれる。
なんか単位の話とか、専攻の話とかしてたわ。


↑無料の試食。平日だからかそんなに種類は無かったけど。
美味しいけど、結局どれもこんにゃくなのだわ。
タコの食感に似せたというこんにゃくは、確かに食べた感じはタコだった。
デザートのゼリーに癒される。


↑詰め放題系が充実。

母からおみやげ買うよう言われてるんだけども、
今回フリース買っちゃったから積載的に厳しいんだよねぇ。
雨予報は無いから外側にくくればいいんだろうけど、
くくって走るのってせいぜいその日の設営までで、
そう何日もくくってブラブラさせるのは…段差で落としたら嫌だし。
悩んだ末に北関東限定柿の種を購入。


↑ で か い

ここは敷地内に足湯もあるし、セブンもあるし、
産直的なスーパーもあるし、なにを目指しているのだろう。

というか、マイナーメーカーみたいで、
いつも行ってるスーパーに置いてなかったら、
ぜひお店の人にリクエストして下さい!みたいな案内もあった。
周知を高める為の施策なのかな?
おみやげ売場はこんにゃく関係なく節操無い感じで、
富岡製糸場みやげもあったし、下仁田ネギ関連もあったし、
ここ群馬おみやげ売場なんじゃないかと思いました。笑

16時半前に撤収~。
お客さんは多くてかなりにぎわってましたがね。


↑町並み保存のアレだったと思う。

道の駅・甘楽には16時半には到着。
うんうん、トイレは外観に似合わず綺麗だし、屋根もあるから設営は…
って目の前民家か…。なら垂れ幕の裏か、建物の裏側かな。
どうせ明るくなる前に撤収しないとダメだし。


↑レストランはおしゃんてぃな照明。


↑わしが無言で写真を撮っていたら、スタッフさんが生温かく見守ってくれていた。


↑たんたかたんの!空き瓶じゃないですかぁぁ~~ いい…センス…

閉店時間まで外で記録作業を進める。
少し行ったところに温泉だか銭湯だかがあるみたいだけど、
もう着替えちゃったし自転車こぎたくないなぁ…で、諦める。

今日も自転車とは距離を置いて作業をしています(´・ω・`)

一度コンビニに時間つぶしに歩いて行く。歩いたら地味に遠かった。
19時半に戻って来るも、まだ明るいしなんか作業しているか…。
外で続けて記録作業。終わったら明日のルート考える。
東京埼玉は通らずにさくっと帰りたい。まぁ無理だが。

20時過ぎ、消灯を確認し設営。
表はやっぱりダメだ。ポストに出しにくる人ちょいちょいいるし。
やぱりトイレの裏しかないなと、まぁここも民家から見えるなぁ…
極力見えないように、かつ出入り口を壁側にして出会い頭を避けて設営。
21時には就寝。

【記録】計2,508円
入場料:1000

【走行】52.78km
Av:16.6
Mx:37.8

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