諸々の事情によりバイクを手放しました。
だいたいの相場金額がWEBでわかるなんて便利~っていう軽い気持ちで、
WEBのバイク一括査定に申し込んでしまった。
5分後くらいから電話がジャンジャン鳴り始め、
なんか先着みたいで不平等と思ったので一つも電話出ず
→2週間くらいフリーダイヤルや知らない携帯から何回も何回も電話来る
→それでも一つも出ず
→メールも届くけど査定額出さずに「詳しくお話をしたいので電話を~」なので無視
→1カ月くらい経ってほとぼりが冷めた頃に、査定上限をメールくれた3社中1社だけに返信する
→再び電話すごい来るので「メールのやりとり希望」を強調して返信
→メールで日時決めて出張査定
という流れです。
オンライン査定やばい(( ;゚Д゚))
どこもオンラインでまともに査定額出してくれない。
せいぜい「上限額〇円くらいになりますが、詳しい事はお電話で~」みたいなメールが来るだけ。
基本的に電話だけかけてくる。
もう二度とやらない(´;ω;`)
出張査定当日
トラックから降りてきたのは30歳くらいの爽やかな兄ちゃん。
バイクマニアなオラオラ系来たらどうしようかと思ってたけど優しそうでほっとする。
駐輪場に行ってバイクを確認。まずは一言「綺麗ですね」と。
車検証と自賠責証、免許証と所有者の確認を行い、一度到着連絡をすると言って本社へ電話。
「改造はしてますか?」
「ええと私はしてません。前の持ち主さんが何かしてるかもしれませんが…」
「中古で購入したんですね」
「そうです。あ、ETCとシガーソケットは追加しました」(改造の定義がよくわからなかった)
「転倒はありますか?」
「立ちゴケ数回です。走行中はありません」
何箇所か傷の確認をされる。
「ここにもありますね、転んだ時でしょうか?」
「あー、多分そうだと思います。あ、レバーは転んでひん曲がった事があったので一回換えてます」
「ああ、転ぶとすぐ曲がりますよね~」
「エンジンかけてもらっていいですか?」
「はーい、寒いからちょっとかかりにくいかも」
「チョークあります?」
「あります、引きます」
3回くらいで始動。ライトや駆動系の確認。
さすがバイク屋さんだ。跨らずに取り回しだけでちゃんと動くかチェックしてくれる。
どことは言わないけど昔バイク屋さんで修理頼んだ時に、
断り無く跨って走って移動してたのがすごいショックで、
やっぱり自分のバイクだし自分以外に跨られると嫌っていうか…。
もっと商談っぽく淡々とくるのかと思ったら、
手放すの惜しいですよね~みたいな感じで親身に聞いてくれて安心した。
まぁもちろん客商売だからでしょうけど。
一度本社に値段の確認をしてくれる。
やはり走行距離が5万km超えているのがネックらしく、価格が出るのに時間がかかると。
私が思っていたよりも査定額は低くなりそうだというのを、
オブラートに包みながらも説明される。
しかしぶっちゃけ走行距離も先に伝えて査定依頼してたんだから、
今更走行距離を理由に減額されるのもおかしいとは思うが…(^ω^)
屋内保管でカバーもかけてたし、外装はすごい綺麗だと褒めてくれて、
僕もがんばりますねとは言ってくれたが、期待しない方がいいでしょうね(´・ω・`)
しばらく雑談してたら本社から連絡、査定額が出たので教えてもらう。
やはりだいぶ減額されている。
事前に走行距離メールして、返信にあった査定額の半額まで減るのはちょっと…
しばし沈黙時間。バイクを見つめて考える。
お金に困って売るわけじゃないから別にいいんだけども、
やっぱりより高い価格の方がその後も大事にされるんじゃないかと思うし、
そう考えると多少は交渉努力しなければと思った。
なんだろうこの我が子を売り込む親というか…
裕福な家庭に嫁いで欲しい心理というか…(;´Д`)
で、しばし交渉して多少価格UPしてもらう。
たぶん向こうもそれなりに予想しての最初の提示価格でしょうし、
あんまり無理な交渉だと本社からもう次に行けって言われちゃいます~って言ってたし、
まぁ無難なところだったのではないでしょうか。
兄ちゃんがトラックに書類を取りに戻っている間、こっそりバイクタンクに手を置く。
洗車したばかりなのでツルピカです。
やっぱり好きだなぁ、惜しいなぁ、取っておきたいなぁ…
いろんな所走ったなって思い出してたら涙が出そうになって必死に食い止める。
お兄ちゃんが戻ってきて書類を記入。
「大型バイクは特にオーナーの愛着があるので、結構泣いちゃう人いるんですよね~」
「うっわ、それ言われたら泣いちゃうし…我慢してたのに」
「写真とか撮ります?」
「いや、もう十分撮ってあります」
「笑」
「走行距離が多いって言ってましたけど、誰か買って乗ってくれますかねぇ」
「外装とても綺麗ですし状態は良いと思います。大丈夫だと思いますよ」
「そっか、良いオーナーさんに渡って色々走ってくれると嬉しいんですけどねぇ」
「たしかに3万km超えると中古市場では避けられがちですけど、実車見たら良いと思ってくれますよ」
乗り方や走行距離を説明する時に日本一周の話とかもしてたので、
和やかに雑談しながら記入、譲渡終了。
「バイク本体以外にありますか?」
「ハンドルバーと車載工具と、あと取扱説明書とかあります。バイクで取扱説明書って変な感じですね」
「新車で買うとついてますね。わー、とてもきちんと保管されてたんですね」
「前のオーナーさんがきっちりした人だったんだと思います」
「中確認しますね…結構個人情報書いてある事多いんですよ…無ければ大丈夫なんですが」
書き込みは無かったみたいなので、一緒に引きあげてくれることに。
初回車検登録年が2007年だから10年近く保管していたわりにはすごい綺麗な状態でした。
「それじゃトラックに積みますね」
「なにか…なにかお手伝いできることはありますか!?」
「あ、じゃあ、トラックの所までバイクを運んで下さい(*´ェ`*)」
本当はもう私のバイクじゃないのに、駐輪場からトラックの所までバイクを押させてもらう。
荷物何も乗ってないからすごい軽い。こんな軽かったんだなぁ…。
あっという間にトラック前について、積み込みを見守る。
ロープでがっちり固定し、兄さんが最後の挨拶に来る。
「それでは」
「写真を、写真撮ってええですか」
「はい、僕もそれ言おうと思ってました。ツーショ撮りますよ(*´ェ`*)」
まだまだこれから回らなくちゃいけないだろうに、
すごい親切に色々してくれて本当ありがとうございました。
↑ビビりなので周辺モザイクかけましたわ。笑
これで最後だ。
トラックが発進して角を曲がって見えなくなるまで見送ると、
途中からもう、涙ボロボロ出てしまってなぁ…。
そんな泣くなら手放さなくてもいいんじゃないかとも思うかもしれないけれど、
バイクは飾りじゃないしな。動かさないで置いておくのは可哀想だしな。
本当にありがとう。またどこかの道ですれ違おう´ω`)ノ
コメント
涙無くして読めぬ
辛すぎます。
しょうこ号お疲れ様!!
バイクは降りちゃうんですか。片手鍋の人はどうなっていくんでしょうか…
出遅れました、、、
まさか、次回更新の内容がさよならだったなんて、、、
仕事や住居、家族や恋人からの禁止等、どんな諸事情かわかりませんが日本一周までした相棒とお別れは寂しいですね、、、
業者の人が良い人そうで良かったですね、、、
ぜひ、ブログタイトルはこのままにしていただき、またバイクに乗る姿が見れる事を願っております!
はじめまして。
ブログは以前より、見させて頂いてました。
相棒との別れつらいですよね。
よくわかります。
実は私最近、27年程前に手放した。
スズキハスラー125が
売りに出されているのを、見つけました。まだ商談中が続いています。
かなり疲れを感じますが
乗っていたものだけがわかる、相棒ですから。涙がでてきました。
写真では、わからない、あの甲高いエンジン音で会話してみたいです。
・・・おい!と声をかけてやりたい衝動にかられました。
新しいオーナーが現れないのが、
嬉しいのか複雑な気持ちです。
・・・いつかは
>Kさん
ひとまずバイクは降りちゃってますね~
やりたいこと一通り満足して落ち着いたらまた乗りたいなーとは思います。
暖かくなって走ってるバイク見るといいなーって目で追っちゃいますけどね(*´Д`*)
でもいま結構いろいろやりたいことあるので、ほんと、頑張ってやりつくします…!笑
>すかいさん
ご心配おかけしてしまいました、
こんなですけど前向きな事情なので、さみしい気持ちはありますけれども、
気持ち的には整理がつきました。
むしろまた欲しいと思ったときに目の前に現れてくれたら運命だなという、
将来への期待にわくわくしている感じです。笑
今年はバイクじゃなくてやりたいことがいくつかあるので、
そちらを全力でやりつくして、胸を張ってバイクに戻ってこようかなと。