朝は4時起床。
とりあえずテントを出て天気の確認。
↑おはよう斜里岳!よっし最高に晴れてる!!(・∀・)
コンビニ経由で登山口に行くので、朝食なしでさっさと撤収。
左足の腫れは少し治まったか…?
と思ったけど、見た目はあまり変わらない。
ただし昨日よりも痛がゆさはだいぶ落ち着いているので、自覚的には相当マシになった。
登山用の厚めの靴下にサンダルを履いたら、
やっぱり左足は相当腫れてて違和感ありまくり。
登山靴履けるかなぁ、ちょっと心配だが、準備体操をして5時前に出発。
やばい、めっちゃ寒いんだけど!!!
指ぬきの手袋では手がかじかむ。
いつもの半袖プラス薄手パーカではガタガタ震えるレベルで寒い。
いま8月なんですけど!!!!
↑5時15分、清里のコンビニで買い出し兼朝食。
Itさんと話していたらアメリカンドッグが食べたくなったので。
「砂糖とケチャップと、ケチャップマスタードとどれにします?」って聞かれたわ!
でもケチャップマスタードにしちゃった。次こそ砂糖…
明らかに登山ぽい人が数台来ていた。
この時間に出発なら、彼らが下っている頃に私が登る事になるのだろう。
沢歩きは日陰で涼しいだろうし水分は1Lで足りるとは思う。
とはいえ夏山だし念のため、今日の水分は1.5L用意。
お昼ご飯とおやつを買ったら、登山口へ向けて出発。
↑斜里岳ほんとう綺麗に見えてるなー!今日は最高なんじゃないか?
日が出てきたのでさっきより暖かくなってきた。
肌寒い程度だから登る頃には大丈夫だろう。
迷わないように注意しながら、早朝の清里の町を爆走する。
↑6時半、林道手前まで到着。
車が通る度に砂埃がすごいと聞いているので、少し離れた手前で自転車を地球ロック。
さすがにこんなところに来るのは登山客だけだとは思うけど、
戻ったら自転車無かった、なんて事になったら泣いてしまう。
登山に必要な物だけをザックに入れて、身軽になったらいざ林道歩き!
登山口まで林道7km、2時間見越して予定立ててます!
今日の予定では道の駅を5時発で7時に林道入り、
9時に登山口→12時山頂→一気にくだって登山口に戻るのは15時、
さらに林道を戻って17時にチャリと合流、道の駅へ帰宅は18時過ぎです。
コースタイムよりは早くなるだろうけど、休憩入れたらちょうどかなという考えです。
↑平坦な場所はまぁ自転車でも行けなくは無いが。
登り坂になるとボコボコに波打った地面に砂利と細かい砂で、
とても自転車で走ろうとは思わないな。下りも危ないから結局押して歩きそう。
何台かの車が砂埃を巻き上げながら追い抜いていく。
小さい虫が周囲にまとわりついてきた。
アブでもハエでもないからきっとブヨ。
足は完全に覆ってるし、こうなるだろうと思って首にもてぬぐいを巻き付けている。
露出しているのは指先と顔周りだけだ。
時々払いのけるくらいで簡単に自衛できる。
後ろを振り返ると3匹ほどザック周辺に飛び回っているのが見えた。
負けないからな!(`ε´)
焦ったらペースが乱れる。極力意識しないように、淡々と歩く。
徒歩で行く分にはそこまで歩きにくい道でもなく。
いわゆる砂利道で、急坂もないし、足が滑る事もない。
↑歩くには広いし明るいし、熊が出そうな雰囲気も無い。
7時10分頃、そろそろ3kmくらい歩いたかなと思った時、赤い車が横に並ぶ。
「自転車の子だろ?乗ってく?」
「えっ、いいんですか!?」
遠慮しない\(^o^)/
清里在住のKBYさん、山の保守協会?だかに参加しているそうで、
来週の山の日にイベントを行うからその下見に一般登山者として来たらしい。
北海道出身なんだけど仕事で50年岐阜にいて、清里に戻ってきた方。
すぐに「北海道に住めば?」って言う。笑
↑7時20分、登山口の清岳荘駐車場に到着。
KBYさん曰く、いつもより相当混んでるとの事。
清岳荘のトイレを借りる。綺麗な建物でトイレも綺麗。
清岳荘の管理人さんと話しているKBYさんにお礼を言って出発。
「なんだ一緒に登らないの?」
「いや別々で」
「どうせすぐ追い抜かれますから~」
話ぶりでは結構KBYさん登るの速そう。
足を引っ張るわけには行かないので、ここからは別行動だ。
↑7時半、斜里岳登山開始!!
↑最初は散策路って感じの綺麗な道。
↑やがて登山道へ。道は細い。そしてちょうど頭の位置に木がある。
雪の重みで成長するにつれ横に倒れてくるそうだ。
20分も行くと沢に降りる。さぁ沢歩きの始まりだ!
↑ピンクのテープを目印に、道なき道を進みます。
↑かなりがっつり川を渡る。
↑薄い水の流れる場所は、登山靴を信じて足を踏み入れる。
↑8時10分、下二股の分岐。ここから旧道と新道に分岐。
斜里岳のオーソドックスなルートは、旧道を登って新道を下りてくる。
旧道はかなり滑るらしく、下山に使うのは危険との事です。
というわけで、旧道を進みます。
ここからほとんど沢歩き。
斜里は沢歩きだから楽しいよ!という前評判ですが、
わたくし沢歩きなんて初めて。
登山道をぼけーっと歩くのと違って緊張感ある。
沢のどこを渡ればいいのか自分で考えなくちゃならない。
沢に沿って登るのか、沢から離れるのか、右に行くのか左に行くのか。
水量を見ながら足を置く場所考えて、
岩が濡れてて結構滑りやすくて、
下ばっかり見ていると頭を木にぶつけて、
顔をあげると道しるべのテープが見つからない。
今日は水量が少なく登りやすい方だそうだけど、私にとっては難しい。
慎重に確認しながら足を運ぶ。
右岸を上っていたら実は左岸から登山道が逸れていたり、
進行方向見たら対岸に道しるべのテープがあったので、
早めに沢を渡ってみたら結局通れなくてまた渡渉したり。
思ったよりも登山客に会わず、ソロの男性2人と、男女ペアと、
ツアー客っぽい賑やかなおばちゃん方と、友達同士で来てる女性グループかな。
ツアー客ってなんつか…周りが見えてないからちょっと苦手。
一緒に登りたくはないので多少無理してもペースあげて距離をとる。
後ろについてても全然気付かないし、
登山道の真ん中でいきなり荷物おろして休憩し始めるし、
いや、ちゃんとした人もいるんだろうけど、
山頂でも大騒ぎしてたから今回の人達に対してはあんまりいい印象ないね…。
富良野岳も確かすごいダラダラ歩いてて、
私が離合で道譲って待ってるのに途中で立ち止まったり、
ガイドさんが「止まらないで進んでー!」って言ってたけど、大変だろうねぇ。
↑右側にリボンが結んであるけど、そこをよじ登っていく。
沢から離れて山の中に入ったり
急な岩肌を登り
↑こんな狭い場所も足を入れる場所を探して進む。足滑らしたら川ポチャだ。
流れの速い急な沢から、徐々に小さな流れに。
最後は薄く流れる水の上の歩いて上流に向かう。
下の方で追い抜いたソロ男性に追いつかれる。
どうやら沢歩きだと向こうが早いけど、山歩きだと私の方が早い。
譲ったり譲られたりで歩きながら、沢歩きは終了。
少し開けてツアー客の声が下から響いてくる。
追いつかれるのも面倒なので、さっさと登ってしまいましょう。
↑9時半、上二股の分岐。ここで新道と旧道が一緒になります。
帰りは新道に行く事になる。
間違えて熊見峠(新道)方面へ突き進みそうになったが修正。
沢歩きが終わって、あとはいつもの登山道。
細い斜面を登っていくと、視界も開けてくる。
↑9時45分、胸突八丁の標示。
「オホーツク側は完全にガスってて見えませんでしたわ」
下りてくるおっちゃんが聞いてもいないのに報告してくる。
まぁ私は特にそれでショック受けたりしないけど、
そういうネガティブな情報は必要ないと思うんだ。
景色が良かったとかならいいけどさ、これから登ろうとしている人に、
山頂の景色はだめだって言ってどうしたいの?と、よく思う。
って、気にしないと言いつつも書いてるって事は気にしてるのかね…。
↑ガレ場になってきた。
↑9時50分、馬の背到着。
↑斜里岳神社を通り過ぎて
↑10時、斜里岳(1,536m)登頂!2時間半でした。
↑ガッスガスです!!何も見えませぇん!(ノД`)・°
寒い。
レインウェアを着込んでお昼ご飯を食べよう。
↑おにぎり2つ
食べ終わっても全然景色は晴れない。
予定より山頂到着早かったしな、少し時間を潰していくか。
ザックを背もたれにお昼寝。
ただしめっちゃ寒いので快適とは言えないけれど、
起きたら霧が晴れてるといいなぁという期待を込めて。
しばらくウトウトしていると「お疲れさま」と声が。
起きると車で送ってくれたKBYさん。
やっぱり速い。たぶん同じくらいのペースだったんじゃないだろうか。
その後またウトウトしていると、再び声が。
「まだしばらく寝てるの?」
「霧晴れないですかねぇ」
「風ないし、オホーツク側からどんどんわいてる。無理だと思う」
「そうか、じゃあ帰ろうかな」
10時50分、そんな流れで一緒にくだる事に。
↑真っ白やね!登山道はわかりやすいので迷う事はないけれど。
↑清里町はほとんど見えない。
KBYさんは昔から山が好きで、沢登りもするし、雪山をスキー板履いて登ったり、
だいぶやんちゃしてそうな感じだった。
奥さんは亡くなってて子供もいない。
姪っ子が北海道にいて、仕事手伝ってくれと言われて戻ってきた。
ゲストハウスの管理人とシルバーの仕事をやっているそうだ。
シルバーはほとんど稼ぎにならないとは言っていたけど、
体が動くうちは外に出て色々な付き合いを作っておこうって。
植物や鳥に詳しくて、いろいろ教えてくれたけどほとんど覚えていない。
山の仕事は道を整備したりする事。
折れたり死んだ木は切ってもいいけれど、生きている木は切ってはいけないんだって。
私もKBYさんも何度か頭を木にぶつけてたけど、
ちょうど頭の高さに木の幹があるんだよね。
雪の重さで木が斜めになり、どんどん真横になってくるから、
長生きの太い木ほど横に張り出してくる。
我々はつい足下ばっかり見てしまうので、沢歩きで私は散々頭をぶつけた。笑
でもどれだけ邪魔でも、生きてる木だから絶対に切れないんだって。
↑さすがサクサクいくなぁ。
登山道に大きな岩があったりすると
「どっから落ちてきたんだ」とか言いながら中央からどかしたり、
倒木を固定して作った階段とかを指さして
「これは傑作なんだ」「作るの大変だった」とか。
斜里岳は急な坂が多いし、岩もつるつる滑るので、
こうしてみるとかなりいろいろ手を入れて登山道を作っているんだとわかった。
ピンクのテープももちろん彼らが結んでくれた事だし、
山頂の標識も去年落雷で壊れたから、今年新しいのを運んだそうだ。
チームを組んで、20kg+固定のセメントを交代で担いで行ったそう。
整備は優先順位じゃなくて、登山口に近い所から順番に始めるそうだ。
登山道整備の専門の方を呼んで、その人に教えてもらいながら皆でやるんだって。
意外と女性の方が一度集中すると文句も言わずに大きな岩を運んでくるけど、
男性はすぐに音を上げるんだって笑いながら言ってた。
今年も9月頃から始める予定だそうだ。
とかそんな話をしながら、新道の熊見峠へ向かう。
こちらの方が視界が開けてて楽しいね!
↑摩周湖見えてた。
↑12時25分、熊見峠
ここからは「うんざりするほど下り」と言っていた通り、ひたすら下り。
沢の音が聞こえてきてからも長い。
KBYさんはかなり控えめというか、一番好きな山は?とかの質問にも斜里岳とは答えず、
でも相当登ってるし好きだとは思うんだけどなぁ、
地元清里の自慢もしない(清里に住みなよとは言うけど)
そうだ、早口だからか「清里」が「京都」に聞こえて時々「ん?」ってなった。
↑13時20分、下二股合流。
KBYさんは腰を痛めてから岩場をピョンピョン飛んで渡れなくなったという。
先に歩く人がいるので、後ろをついていくのは楽だ。道を間違える心配も無い。
どこが滑るとかわかるし。って同じ所で滑ったけど。笑
↑岩に張り付くようにクリアしたりも。
↑14時、下山完了! 登り2時間半、下り約3時間でしたね。
「帰りも乗ってく?」
「ありがとうございます!」 遠 慮 し な い \(^o^)/
↑お腹空いたのでアンドーナッツ食べて、再び車に乗せてもらう。
「今日はどこに泊まるの」
「道の駅で」
「何も言われないの?」
「閉店してからテント張って、開く前に片付けるので…顔は覚えられてるかもしれないけど」
ゲストハウスの経営者だったらタダで泊めてあげるのになーと言ってくれた。
お気持ちだけで十分うれしいです。パパスランド快適だから大丈夫!(・∀・)
↑14時40分、舗装路に戻ってきた。お待たせ、ただいま!
無事に自転車も待っててくれたのでほっと一安心。
毎回、自転車無くなってたらどうしようと思う。荷物だけ残されて本体盗難とか。
ありがとうKBYさん、今度はゲストハウス泊まりに行きますね!
荷物を入れ替えたらコンビニへ。お腹空いた。
↑こんなところにも直線道路が。
↑振り返って斜里岳、今日は雲取れなそうだな。
コンビニに着いたらKBYさんがいた。
「斜里のスーパー行くけど一緒にくる?」
今日は清里のコープがお休みなので買い出しに行くそうだ。
ちゃんと自炊してて、朝ご飯はベーコンエッグに味噌汁、納豆ご飯。
昼もお弁当作って、夜はお酒とつまみでチョイチョイらしい。
ご飯を一日2合炊いて食べ切っちゃうらしい。すごいなー!
特に予定も無く暇なので一緒についていく事に。というか車乗せてもらう。
小麦とビーツ畑が広がる中を走っていく。
小麦はちょうど収穫時期。
この1週間で全部刈らないといけないから、みんな徹夜作業らしい。
小麦を収穫したら残った部分も刈って、丸めて牧草ロールに。それは酪農家へ売る。
ここらでも牛を飼ってる人はいるけれど、
繁殖させて子牛を売るというのが主な販売ルートらしい。
その子牛が将来松阪牛とかになるそうだ。
牧草ロールは敷き藁とか食用にはならないので紐で巻く。
テープで包むのは飼料で、発酵させるためだそう。
ビーツは砂糖の原料。
収穫もいまは全て機械。自動で掘り起こしてベルトコンベアでカゴに入っていくそう。
収穫したら空き地に山積みされ、それを大きなトラックが回収にくるそうだ。
とうもろこしだったら収穫した時に少し分けてもらえてオイシイけど、
ビーツじゃもらってもしょうがないね…って言ったら、
煮詰めて砂糖にすればいいけど、買った方が早いわなって。
ビーツの葉には毒素だかがあるそうで、食べないし飼料にもならないんだって。
斜里のスーパーで安くなってたお弁当を買えた。ここバイクでも来たスーパーや!
KBYさんも少し自転車乗るそうで、私の自転車に興味ありだった。
「まぁ風吹いたら乗らないし、登山に行こうとは思わないけど」って。
左右にゆさぶって「キャリアぐらぐらだな」と言われる。知ってる!
16時過ぎに道の駅に戻る。
お腹空いた…とりあえずお風呂入ってご飯食べよう。
手早くお風呂に入って夕飯。
↑17時半、ロースカツ丼と豆腐とチューハイ。
テレビ見ながら記録作業をしていたら、ホッシーがやってきた。
「帰ってたのなら声かけてよ。ご飯食べよう」
「ごめんお腹空いてて食べちゃった」
「えー!じゃあビール飲もう」
というわけで、レストランで生ビール乾杯。
さっき結構がっつり食べたので、本当にお腹一杯でビールも一杯しか飲めなかった。笑
↑ソフトクリームも買ってくれた。
お風呂入ると希望者には50円割引券くれるらしい。
「いつも何しとんの?」
「何も」
「待って待って、順番にね。まず朝起きて~」
「起きたらご飯」
「作るの?」
「作るよ。だいたいトースト焼いて食べる」
「そんで?」
「用事が無ければ車の中で録画見て、何も無ければ昼から飲み始める」
「本当に何もしてないなー!」
観光しているマキちゃんと違って、
本当に涼みにきているだけの車中泊なので、
する事って自宅にいるのと同じなんだよね。
ホッシーは家に帰っても、自宅より車の中にいるって言ってたし、
なんせ車の中が完全に部屋だから。移動式引きこもりや。
波長が合うのかね、ただの雑談なんだけどずっと喋ってた。
21時の閉店ギリギリまで喋って解散。
【支出】計2,789円
食費:1,622
入浴:390
雑費:600
【走行】27.89km(3km程電源入れ忘れ)
Av:18.2
Mx:45.2
【歩数】29,925歩
コメント
気になっていたんですけど、
ホットドッグ?
パンにソーセージ挟んでるやつですね?
千切りキャベツも入ってたりする。
あれに砂糖掛けるのはナイでしょ…
ドーナツ生地の中にソーセージ串刺しで、
コンビニ等で一般的に 「アメリカンドッグ」 って名称の。
そっちじゃないの?
ありがとうございます。訂正しました(;´Д`)
ナチュラルに間違えてましたね。私の中でごっちゃになる名前の一つです。
また間違えてたら教えてください~。