8時起床。
天気はあんまり良くない。曇り空ですね。
明るくなってから、トイレ利用の車が結構出入りするようになる。
湧水を汲みに来ている方がいて、やはり阿蘇は名水が出ているらしい。
阿蘇の水は味が無いので、料理に変な味やにおいが入らない。だからラーメンが美味い。だそうで。
ひとまず駐車場の隅っこで簡単に朝食にしつつ、今日の計画を考える。
↑定番のオートミールに干しシイタケとインゲン、コーンスープで。
明日から天気は回復するので今日は観光と移動日。
阿蘇に登ってから東の祖母山、そこから北上して竹田へ出ようか~と、地図を広げて相談。
しかし、実はここで問題があったのです。
二人とも阿蘇の最高峰、高岳に登る気満々だったんですけど、
中岳が火山活動中で周辺に立ち入り規制がかかっている上に
付近の道路が地震の土砂崩れで通行止めになっており、登れるルートが限られているらしい。
韓国岳で出会ったMortさんに言われなかったら調べもせずに登山口行ってたわ(´・ω・`)
公式HPだと登山不可とあるものの、
実はMortさんから仙酸峡登山口なら車道は崩れてるけど徒歩で登ったという情報を頂いてました。
その後、めっちゃ検索してたらちょいちょい登ってる人がレポあげてるので、
仙酔峡登山口までを一度下見してみる事に。
今日の大体のルートを決めたら、9時に出発!
↑あっという間に白川水源へ。
ここで名水が汲めるというので、空のペットボトルを片手に入場。
ちょっとした公園のような感じ。
↑おおお!
真っ透明の池が目の前に広がる。
青い部分をよく見ると、下からボコボコ湧き出ているんですよ!
↑積っている白い砂利が、湧水の勢いで絶え間なく舞う。すごいキラキラしてて綺麗!
↑実際に汲んでいいのはこちら。
柄杓や漏斗が用意されてて、池の中に容器を沈めないで下さいと注意書きがしてある。
味見したけど、確かに味が無い。
信州も水に味が無いから蕎麦の香りや味が引き立つんだって。
名水とは、無味無臭ということなんだそうだ。
ここの自販機でいろはすが売ってた…すごいな、名水にケンカ売ってる笑
さて、次へ向かいましょう。
ここからは私の行きたい場所ですね!
阿蘇山を左に見ながら、北上していきます!
↑10時、上色見熊野座神社へ到着。
雰囲気がすごいらしいという情報をネットで拾って、
見落としそうな看板に従い、郵便局のすぐの駐車場へ。
誰もいないし、狭い車道の目の前にすぐ階段で、
ガッカリスポットかもなぁと思いながら鳥居をくぐる。
が。
おおおお!!!?
うっそうとした森の中、
古代からひっそりとそこにあったかのような厳かな雰囲気。
ひんやりとした空気に、何か、見えない力を感じる…!
これは素晴らしい!
最奥には、神話に出てきた大岩に穴があいてて、ちょっとした解説もありました。
たしかねぇ~、阿蘇山の神様が射った矢を足で拾った神様がいて、
阿蘇神様がすごい形相で怒ったので、焦って逃げようとしたら阿蘇のカルデラに阻まれ、
思わず足で蹴り破って逃げた、という穴らしい。
やばいね!たまらんなぁ!この苔といい薄暗い緑といい!
↑参道はもうこんな感じでボコボコ、階段も崩れてたりするんだけども。
24さんにも大満足してもらえた模様(*´ェ`*)
それでは、阿蘇山をぐるっと回って北側に出ますよ!
↑雲がかかってるけど、阿蘇が見えてきた!
野焼きをしているので所々黒く禿げているが、
まるでビロードの毛皮のような黄色の丘の合間をぬうように走る。
もう少しすると新緑になって、よくガイドブックに載っているような緑の絨毯になるらしい。
写真外左側に特徴的なギザギザの根子岳がある。
遠くから見てもすぐわかる形なので、この後の祖母や九重からも探しやすかったのですけど、
なぜか写真撮って無いんだわ…ごめんよ根子岳。
次回は必ず登ろう。
↑みるみる雲が晴れてくる!歓迎してくれてるのかな?
高岳の右側ちょっと奥の方に隠れるように、現在噴煙活動を続けている中岳がある。
モクモクと拭き上がる煙が雲になっているみたいだった。
風向きによっては思いきり登山ルートに被りそう(´・ω・`)
この辺りを走っている時に、沖縄ナンバーの小さな車を追い抜いた。
後ろに自転車をくくっていて、隣にザックを抱えた外国人。
これはヒッチハイクを乗せてる旅人じゃないか??と勝手に予測してたんですが、
その後再び見かけた時には、自転車は乗ったまま外人だけいなかった。やっぱり!(*’∀’)=3
さて、先に参拝を済ませましょう!
11時には阿蘇神社へ到着。
↑地震被害で社殿は復旧作業中でした。
↑良い登山ができますように!
↑どこも囲われててあんまり格好いい鳥居が見つからなかった。
ここも名水地らしい。
境内には、水を汲んだり飲んだりはご遠慮下さいとあったけど…。
ビニールで覆われてたり、囲いがあったり、それでも参拝客は後を絶たない様子。
ガイドさんが解説している団体もいたので、後ろについてカルデラの神話情報を入手する。
最初カルデラの中に水が溜まってて、これじゃいかんと考えた神様が、
熊本市側のカルデラを蹴破って水を流し、ヒトの住める土地になったとかどうとか。
カルデラを蹴破る…?どこかで聞いた気が…(・∀・)
人も増えてきたので次に向かいましょう!
それでは今日のミッション、登山口の確認に仙酔峡へ!
↑あか牛だ!
↑あとで食ってやるからな!(・∀・)
看板に従い放牧地を走り抜けると山道へ。
と言っても関東の峠みたいなキツキツの狭い感じではなく、青森の竜飛崎に向かう途中くらいの感じか。
土砂崩れで道の半分が土の山になってたところもあったけど、
車一台が通る幅は十分残っている。
登山ぽい兄ちゃん2人組の車とすれ違ったので、聞いてみると「崩れてるけど行けますよー」だそうで。
その後も、明らかにドライブな感じの若い女の子の車ともすれ違った。
なんだ案外、観光客いるじゃん(*´ェ`*)
と、思ったのは間違いだった。
道幅が狭くなりいよいよかと期待しながらも、視界の悪い右ヘアピンカーブをゆっくり抜けると、
そこは完全に道路が崩落していた。
こんもりとした土砂の山で道路は完全に塞がり、その前には一台の車が停まっている。
カーブの直後であまりスペースは無いのですが、その後ろに停めたら降りて様子を見てみましょう。
↑わかりにくい図解!笑
上の道路が崩れ落ちて、下の道路は土砂とコンクリの塊で完全に埋まってしまっている。
↑上の道路を見上げるとこんな感じ。道路の破片が転がってる。
24さんは崩れた部分を直登していくが、私は本来の道どおりに進んで上の道路に出ましょう。
いやぁ、さすがに崩落現場を登る気にはならんなぁ…怖いやん(( ;゚Д゚))
↑土砂の山を乗り越えた先はまだ無事な道路が残ってたけど、右半分はちょっと浮いてて乗るのが怖い。
↑ゆるやかにカーブした先はこの通り。24さんよくここ登ってきたなぁ。
右側のかろうじて残っている細い舗装を慎重に歩いて、奥へ進む。
写っている白い建物の近くに車が一台。
あの道をどうやって来たのか?と思ったら、すでにナンバープレートが外されていた。
つまり土砂崩れで降りられなくなった車か。廃車にしようにも、移動できないしね(´・ω・`)
しばらく歩くと、お揃いの青い作業着を来た男性2人がおりてきた。
下に停まってた車の人だろう。
作業着という事は何か行政の人かもしれない。
怒られるんじゃないかとドキドキしている私をよそに、話しかける24さん。
「阿蘇の高岳に登りたいんですけど、こっから行けます?」
「阿蘇?こっちじゃなくて、違う場所から車で登れる道あるよ」
「車で?高岳ですよ?」
「そうそう。役所に聞いてみな」
「役所のHPで高岳に登る道調べて、ボクの知り合いもここ登ったって聞いたんで…ほんまに車で行けるんです?」
「ここは崩落の看板出てたでしょ?車で行ける場所あるから、役所に確認しなさい」
うーん??
電気関連のチェックに来たという2人は行政とは関係無い様な感じ。
さっさとあしらって帰りたい様子で、
詳しい事は役所にって感じですぐに降りていってしまいました。
いやいや、調べたけど高岳はここしかルート無いって。
車で行ける場所って草千里の事でしょ。
昨日のうちに、阿蘇の観光案内所で通行止めマップもらって周辺の道路と登山道は調べてる。
絶対にあの二人は高岳がどこだかわかってないよ。阿蘇って言ったら草千里だと思ってるんだよ。
と、私の正直な印象でしたが、
24さんは、山の事だし慎重に調べようと役所に電話してみるとの事。
↑電波の良い所に出てからにしましょう。
今日は下見ですので、登山道の入り口まで行ける事を確認したらさっさと車へ戻る。
↑12時、いまきん食堂へ到着。
ここは、道の駅・えびので出会ったカブ君に教えてもらった場所ですね。
阿蘇に行くならいまきん食堂がおススメと!
周りにはすごい人だかり。順番待ちの人々でした。
名前を伝えると、今の待ち時間は大体30分から40分との事。
お客さんは九州の県外ナンバーが多い気がした。
その間に24さんが役所に電話してみると、調べて折り返しくれるとの回答。
その後も韓国岳で出会ったMortさんにも連絡していたみたいで、
道路の反対側で地図を広げて何やら話しこんでいた。
私はひたすらお店の前で名前が呼ばれるまで待機。
↑すごいね!
待つ事40分、名前を呼ばれて店内へ。
この時には待ち時間が1時間から1時間半という案内になってました。
↑なるほど( ´,_ゝ`)
目的は最初から決めてました!
注文を終えたら、24さんとルートについて話し合う。
やはりMortさんは仙酔峡から登ったという。
しかも我々が車で登っていった部分も歩いて行ったというから驚きだ…。
やっぱりあそこしか無いので、明日は仙酔峡から登ろうと決定。
↑あか牛丼(1,480)が出てきた!
「あれだけ待った上に、牛丼にこの値段…十分に期待していいという事やろな?( ´,_ゝ`)」
「怖い怖い(;´Д`)口コミ高いし、あんだけ並んでるから美味いやろ」
それでは、実食~~(*´∀`*)
「……うまっ(小声)」
「おいしーーーー赤身だねぇ、めっちゃ牛肉感!」
「……(ガツガツ)」
「この卵はいつ割るのが正解やろう?しかしこのタレ美味いなーご飯が進む」
「……」
お腹空いてたのもあって、24さんほぼ無言。
早い段階で卵を割って、完全にご飯と混ぜて卵かけご飯状態にしていた。
私は最後まで卵をどう扱えばいいかわからず、
卵は割らずに口に放りこむという、いつもの食べ方でやっつける。
卵割ったら全部同じ味にならん?(´・ω・`)
美味しかった!
ステーキでもなく牛丼やろ?って思ってたけど、
脂の少ない赤身で、聞いたらヒレじゃなくてモモなんですってね。
しっとりと柔らかくて、でも溶ける事なく肉の味がしっかりしてて、
見た目のボリュームからは想像つかなかったくらいの十分な満足感!(*´∀`*)
いやね、見た目はやっぱりちょっと薄いなーって思ってたんですが、
食べたら全然、この薄さで十分!これは美味しい!
24さんは無言で食べてて感想ほとんど言わなかったのでちょっとドキドキでしたが、
綺麗に食べ終わってからは、ため息のようにうまかったと言ってたので一安心(*´ェ`*)
去年はお互いあんまりお高い物は食べられなかったですからねぇ~。
↑あか牛の飴もらった。
↑なんかすごいオブジェあった。
お店を出ても、まだまだたくさんのお客さんが待っていた。
結構カップルとかご夫婦の2人連れが多くて、家族連れとかグループは少なかったな。
それから私が行きたかった草千里へ。
通行止めはないものの、ところどころで片側一車線になってる。
自転車で颯爽と駆け降りる外人親子の姿も。気持ち良いだろうなァー!
↑馬が放牧されてるよー。
↑雲かと思うけどあれは噴煙ですね!黙々と白い煙が吐き出されている。
↑14時半には草千里到着。
駐車場代を払ったので満喫しなければ…!(・∀・)
あまりの強風に嫌な予感。レインコートを着こむ二人。
↑雲も多くて薄ら暗い、不穏なお天気です。
烏帽子岳は登れるようだけど、とにかく風が強くて、
標高あがったら余計風強くなりそうだし、そこまでして登ろうとは…という気分になる。
他の観光客は半袖で「キャー、寒ーい(*´Д`*)」とかキャッキャしてたけども、
我々は寒さに弱いので、長袖フリース着てゴアテックス上下着ても寒過ぎて泣きそうになってた。
耳が痛い~(´;ω;`)ブワッ
↑中岳ですね。雲に囲まれているように見えるが…。
↑絶えず噴煙が上がり、雲と一体化している。かなりの量だ。
↑私の大好きないきなり団子売ってた!食べかけでごめんなさい。
お店のおばあちゃんが目の前で手作りしてくれてて、
無造作にさつま芋を衣につけて焼いてた。形は不格好だけど温かくて美味しい(*´ェ`*)
初めて食べる24さんも気に入った模様。
草千里からさらに先にも進めるみたいなので、ちょっといってみましょう。
↑中岳の山頂へ向かうロープウェーは休止中。その隣にひっそりとある寺院。
ロープウェー乗り場は独特の香りがあって…私すごい駄目だわ気持ち悪くなりそう。
お土産買おうか迷ったけど、早々に退散。
↑カルデラが見えますね。
外輪山ってすごい不思議。
山じゃないから頂点が無い。
不謹慎かもしれないけれど、なんだか津波のような、横一列の壁なんですよね。
それがぐるーーーーっと360°全方向にあって、隔離された箱庭にいる感じ。
進撃の巨人のウォールマリアだっけ?あれもこんなイメージなのかな。
確かにこれは日本全国、この阿蘇でしか見られない景色だと思う。
「日本一周したしょうこさんがいうと説得力あるわ(・∀・)」
「まぁな(*’∀’)=3」
写真だとどうしても景色を切り取った部分でしか見られないので、
この途方もないスケール感とかプレッシャーとかは実際に目の前にしないとわからないと思う。
今回初めて阿蘇に訪れたけれども、私はここの景色が好きだ。
↑戻る途中で牛を乗せたトラックに出会う。
↑放牧地の方では明らかにトラックを追いかけている牛達。
なんだろ、家族だったのかな…(´;ω;`)
すごい必死な感じで追いかけてたので、ちょっと色々考えてしまう。
↑が、しばらくしたら立ち止まってたので、もう気が済んだのかも。諦めたのかも。
道の駅・阿蘇へは17時前には到着。
ちょうど良い有名な所だし、お土産買っておこうと、2人で真剣にお土産物色。
職場用やらで結構まとめて買った。旅費の大きな部分を占めるよね…お土産代って。
しかしこれだけ連休もらったので、手ぶらで帰るわけにもいかないのだわなァ(;´Д`)
道の駅の隣にある夢の湯(400)に行ったら、
すぐそばのラーメン屋でとんこつラーメン(600)を食べる。
↑普通の…。
すごい雑な接客だったなぁ(;´Д`)
明日の天気を祈りつつ、今日は早めに就寝です。
コメント
阿蘇は今年の5月中旬に通りましたよー
♪( ´▽`)
5月の阿蘇は見渡す限り波打つ緑の絨毯が
広がり、道民でも見惚れてましたとも。
因みに、いときんサンは100円増しでお肉が
大盛りになるの知ってました? (´ω`)
阿蘇はその時期が良さそうですね~。
あなた来るのがちょっと早いわよ~って言われました笑
阿蘇の開放的な絶景は、あそこでしか見られない素晴らしいものですな。
いときんは大盛りできるんですね~
でも私にはあのくらいでちょうど良かったです。
メンズと行く時はすすめてみます´ω`)ノ