8/7【44日目】→美幌峠・ピアソン記念館・薄荷油記念館→つつじ公園キャンプ場

2018:夏の北海道チャリ遠征

すごい風だ。
テントがわさわさ揺れるし、たぶん私が出たらテント飛んでいきそう。

起きてはいたけど出る気にならず、結局活動開始は6時から。


↑テント内部も斜めになってる。

まずは荷物をまとめて撤収からだ。
朝一で屈斜路湖の写真撮ろうと思ってたけど、
出てってる間にテント飛んでいっちゃうだろうから無理だ。
荷物は全部入れているのに、荷物の重さじゃ抑えられない感じ。

バサバサ揺れるテントの中で荷物をまとめて身支度を整えたら、
片足つっこんだ状態で一気にテントを片付ける。
フライとポールを同時にはずしてテントを崩す。
風を受けなければ荷物の重さでも足りるでしょう。


↑テント崩したので写真を撮る為に離れる。
中にはまだ荷物が入っているので、飛んでいく事はないでしょう。

これで大丈夫かな。
トイレついでに屈斜路湖見に行ってみよう。

おおお!(*’∀’)=3
雲海という程綺麗な感じでもないけれど、雲がかかって朝日が幻想的。

写真では陰影撮れなかったけど、もっと細かい陰影があって神々しかった。


↑写真は全然…むしろ残念な感じねぇ…(;´Д`)アレッ

しかし寒い!!!
戻ってテントをたたんで片付けて、さてどうしようと思ったけど、
トイレがすごい綺麗だし個室で充電できそうだ。

実はモバイルバッテリーの残量が半分くらいになっていて、
タブレットの充電がとっくに切れてそのまんまだったのです。
さっつるで充電するつもりが、十分にできなかったんだよねぇ。

トイレは風除けになるし便座温かい(●´ω`●)
個室でいろいろ作業。
さすがに便所飯は嫌なので、地図広げてああだこうだと考え事。
ぼーっと時間過ごすの得意ですから。
峠下るのもどうせ寒いし、暖かくなってから行動始めようと思っている。

8時半、トイレから脱出して屈斜路湖を見に行く。


↑今日はガスっててだめですねぇ…


↑道の駅は9時前にオープンしたっぽいので、また揚げいもを購入。

2階であんパンと一緒に食べて朝ご飯。
やっぱりこの揚げいも美味しい(*´ェ`*)
衣とジャガイモの間に空間があるようなのじゃなくて、
ほくほくのジャガイモに衣がしっかり密着。
たぶんジャガイモが美味しいのだろう。
うーん、今までの認識をひっくり返されたな、美味しい。

出発準備にあたって考える。
今めちゃくちゃ寒い。風が冷たい。
進行方向は晴れてそうだが、延々と下り坂だ。
バイクで走った事があるから覚えている。
一直線に転がり続ける下り坂だ。確実に体が冷える。

バイクの時は、少し暑いくらいの服装が走り出したらちょうどいい。
自転車の時は、少し肌寒いくらいでも走り出したら汗だらだら。
美幌峠を下るだけの今、バイク装備を習って少し暑いくらい着込んで行きましょう。
だってすでに寒い。
斜里岳登る朝にガタガタ震えたのを考えると、
北海道の夏はなめちゃいけない、寒いんだ!!(`ε´)ノシ

というわけで、礼文島以来のダウンを引っ張り出し、
山用のフリース手袋にネックウォーマー、レインウェアを上下装備。
これなら大丈夫だろうと10時前に出発。


↑白樺の気持ち良い直線道路。

バイクで来た時ここは本当に景色も良くて気持ちよかったので、
自転車でも気持ちよく走りたかった。
登りじゃつらいし景色見る余裕無いので、くだりになるようにルートを組んだんだ。


↑ほら、こんな道路をヒィコラ登りたくないじゃない。

バイク数台とすれ違う。そりゃこんな道路じゃテンションあがるわ!笑
皆やけにハイテンションで手を振られる´ω`)ノシ
そういえば、8月入ってから自転車は全然見なくなったなぁ。


↑10時45分、見覚えのある美幌の町へ到着。

下界は暑い。
着込んだおかげで寒さは感じず快適だったけど、そろそろ暑くなりそうだ。
コンビニに停めていつもの服装に戻る。
本当に一瞬だけだったけど、薄着だったら大変だっただろう。


↑アメリカンドッグブームがきました。砂糖は聞かれなかった。

たっぷり休憩して出発。
女満別から網走に遊びに行こうかとも考えたけど、
バルーンフェスティバルに向けて余裕を持って上士幌に近付いておきたい。
それに風が強くて全然走る気にならないしね。


↑11時40分


↑12時

美幌から東藻琴へ走った時のように、アップダウンもありつつの、
のどかで何も無い畑の間をひた走る。

なんか眠い。
ダラダラこいでると結構眠くなる。
バイク乗ってても寝れる私ですからね、自転車でも寝れるのは当然の事。
寝不足が顕著に現れるので、夜はちゃんと寝ておかないとあかんのです。
昨夜はテント吹っ飛びそうな中では眠れた方だと思ってたけど、
やっぱり眠れてなかったんだろうな。

眠いなぁ…ラジオ出そうかなぁ…でもまだ我慢できる。
ラジオは最終手段だと思ってる。相撲か野球中継しか入らなくて面白くないし。

歌ったり考え事で気を紛らわしながら、13時過ぎ頃に北見の町に到着。
久しぶりに町っぽい町だ。
ちょっと走ればすぐコンビニがある。
同じコンビニが数ブロック先にある。
ミスドや吉野家やユニクロまである。
そんな事だけど、やけにホッとする。そういうの久しぶりなんだってば。
そこそこの規模のスーパー徘徊している時と同じ幸せ。笑

やっぱり私は町育ちなのかねぇ。
いや、町じゃない土地が広過ぎなんだわ北海道は。だから町に来るとホッとするんだ。


↑13時半、ピアソン記念館(無料)
何の前情報も無く、北海道遺産という単語だけで行ってみました。
入館料無料で安心。

北海道の宣教師であるピアソン夫妻の自宅を復元したもので、
まぁ興味無い人には5分で見終わる内容でしたね。

私は…まぁあんまり興味はなかったから20分もいなかったかな。
いやでもすごい人だな、元々は岐阜にいたっぽいけど、
北海道も各地回っていろいろやってたみたいで。
ちょうど太平洋戦争に突入するって時に、日本国籍を取得したという。
母国アメリカと日本が戦争するって時に日本を選んだって。
いくら奥さんが日本人だからといっても、その選択ってできるのだろうか。
でもきっと、そういう選択を迫られた人はたくさんいたんだろうな。

ざっくりしか読んでないのでざっくり知識ですけど、
資料や関連書籍、当時使われていた物の展示がされていました。


↑展示は結構細かく、たぶん読み込んだら相当楽しい。


↑展示に目を奪われますが、建物の構造も復元されている。
坂本竜馬も関係あるらしいよ。


↑窓の様式とか雰囲気あっていいですねぇ。


↑昔は柏の木が3本植えられていたそうで。


↑14時、ハッカ油記念館(無料)

北見は全世界(日本だけではない)のシェア9割?くらいの薄荷(ハッカ)王国で、
世界大戦の影響でだいぶ廃れてしまったけれど、
改めてその歴史を伝えていこうという記念館。


↑建物の前に当然のようにジャパニーズミントが植えられている。

ハッカの作り方なんて全然知らなかったけど、かなり興味深い話で面白かった。


↑当時使っていた道具


↑薄荷精製に伴い生まれる物。薄荷が結晶になるなんて!不思議!


↑14時半、隣の薄荷蒸留館(無料)


↑実際の日本製ミントの葉を分けて頂いたので潰してみる。
いわゆるメンソールの香りがすごい!
本当に葉っぱからあの強烈な香りが生まれるのか。


↑実際に使用していた物よりコンパクトに再現した蒸留機
後ろにある去年収穫された葉っぱを使って、薄荷油を実際に抽出している。


↑蒸留されたものが水と油に分離しているところ。
水にもそのエキスがとけ込んでいるので、消毒水とかに使われるとか。
この蒸留された油から良い香りがするんですわ。

スタッフさんが熱心にいろいろ説明してくれて、本当に目から鱗で勉強になりました。
西洋ハーブでは結晶化しなくて、日本ハーブだけなんだって。

世界大戦の影響で薄荷産業も廃れてしまったけれど、
薄荷の国と言われた歴史を語り継ごうと、
改めて薄荷を植えたり作ったりの活動をしているらしい。


↑14時45分、これから走る分の食事休憩。
あとサクサクロールなるもの。小樽で食べたパンロールのミニ版みたいな感じ。

北見の町中を走り抜けます。
やっぱり結構大きな町だね。いろいろ揃ってるし、抜けるまで長い。


↑なんかパッと見、すごく似ている。
もうここにする?とか思ったけど、いやいや、ここは快活じゃないから。


↑16時、吹きっさらしで風が強くていろいろやる気が出なくなる。

でも道の駅は17時閉館というから、それに間に合うようになんとか頑張らねば…

だらだらと走って16時55分に道の駅・おんねゆ温泉へ到着。
とりあえず…ミニトマト食べたいです…(*´p`*)
産直に駆け込むも、野菜は売っていないという。残念。


↑ちょうど17時なのでからくり時計見ておく。


↑和装束なのに奏でる音楽はオルゴール的な洋風。わりと動く。


↑最後に上から鳥が出てきた。
「ぎぼぢわるい゛~~」って小さい子供が泣き叫んでた。確かに不気味。笑

さて、どこに設営しようか。
広々とした公園のような敷地内なので、人目につかない物陰探そうかな。
とりあえずトイレチェックだけして…と思ったら。


↑だそうです。
建物外部にぐるっと何枚も張り付けてあるので、厳格に禁止なのでしょう。

なお建物内にあった案内には、近くの無料キャンプ場が親切に地図で紹介されています。
テント張りたい方は移動するよう誘導されているので、素直に従いましょう。
ここから2km、途中でコンビニもあるし。

ちなみにここの休憩所は24時間解放なのかな?
キャンプ場の案内見る前は最悪そこにマットと寝袋かなとも考えた。
まぁ天気も悪くないし、明日朝はゆっくりでも構わないし、
芝の柔らかい所で寝ておきましょう。
斜里岳以降、ちょっと膝に違和感があるからね。

1km走った所にあるコンビニでお茶とお酒とトマト買って。
なぜか「キャンプ場ならお酒買わないと」って固定概念があって、
もう日が暮れるから急がなくちゃいけないのに、ダラダラ買い出ししてしまう。

誘導先のつつじ公園キャンプ場ではファミリーが1組、あとはライダーがやけに一杯。
でもそれぞれ個人個人で張ってる感じで目も合わせようとしない。
普通に挨拶したファミリーとだけ少し会話して勝手に張る。

時刻は18時、暗くなる前に張りたいので何はともあれテントを張る。
ペグが手差しなので全然入らない。
あんまりキャンプ場に張る気が無かったから、ハンマー持ってきてないんだよねぇ。
あきらめて出入り口の3カ所だけ軽く差しておく。

やっぱりどこも虫が飛んでる。
アブやハエみたいな大型の虫はいないけど、蚊がいそう。
さくっと設営終わったら荷物突っ込んで引きこもる。


↑前から気になっていたセブンのおつまみシリーズ。結構美味しかった。
ミニトマトは無難な感じで、道の駅の産直で選んで買った方が美味しい気がする。

記録作業を行い、19時半には真っ暗に。


↑一度トイレに外に出た。
トイレはドアがしっかりしてて虫入らなそう。照明も広さもばっちりで綺麗。
落ち着く程ではないけれど、無料キャンプ場だと考えると相当良い。

お菓子をつまみにダラダラして、20時頃に就寝。
ここはソロライダーばっかりだからすごい静かに寝れそう。

 

【支出】計1,246円
食費:1,246

【走行】92.52km
Av:19.0
Mx:52.7

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片手鍋でひとり旅

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